港区のK様より、「2階の部屋で雨漏りしている」とのご相談がありました。K様邸は築22年の鉄骨造で、3年前に外壁と屋根の塗装をされたとのこと。その際に屋根瓦を割られた可能性があるということで、弊社で現地調査を行いました。調査の結果、軒先に水切りが設置されておらず、雨水が化粧破風板の裏側に溜まり、壁内に浸入していたことが判明しました。また、破風板や野地板にも腐朽が見られ、雨水の排出経路が完全に塞がれていたことが原因でした。今回は軒先3段分のセメント瓦を撤去し、新たに防水紙を差し込み、瓦桟や軒先水切りを設置。これにより、万一瓦の内部に雨水が侵入しても、外へ排出できる構造に修正しました。特にセメント瓦は雨水が入らないという前提で施工された住宅が多いため、軒先水切りが設置されていない家は注意が必要です。築20年以上のセメント瓦住宅では、今回のようなケースが非常に多く見受けられます。