屋根工事の期間はどれくらい?工程と日数を徹底解説

「屋根工事ってどれくらいの期間がかかるの?」と疑問に感じている方は少なくないのではないでしょうか。屋根工事の期間は、工法や屋根の状態、天候などによって大きく変わります。工事の期間を事前に把握しておくことで、生活への影響を最小限に抑えることができます。
この記事では、屋根工事の工法別の期間・工程の流れ・期間が長くなる原因について詳しく解説します。

屋根工事の期間はどれくらい?工法別の日数目安

屋根工事の期間

屋根工事の期間は、工事の内容によって大きく異なります。部分的な修理であれば数日で完了しますが、屋根全体の工事になると1〜3週間ほどかかることもあります。以下に工法別の日数目安をまとめました。

工事内容 実働日数の目安 足場含む全体期間
屋根塗装 7〜10日 約10〜14日
カバー工法(重ね葺き) 4〜8日 約10日〜2週間
葺き替え工事 5〜11日 約2〜3週間
棟板金交換 1〜2日 約3〜4日
漆喰補修 1〜3日 約3〜5日
部分修理(ひび・欠け) 1〜2日 約2〜3日

※上記はあくまで目安です。屋根の面積・形状・劣化状態によって前後することがあります。

屋根塗装にかかる期間

屋根塗装は、足場の設置から解体まで含めると約10〜14日の期間が必要です。塗装工事では下塗り・中塗り・上塗りと複数回に分けて塗料を塗布するため、それぞれの乾燥期間も含まれます。
天候に左右されやすい工事でもあり、雨天の日は作業ができないため、梅雨や秋雨の時期は期間が延びることがあります。

屋根カバー工法(重ね葺き)にかかる期間

カバー工法は既存の屋根材の上から新しい屋根材を重ねる工法です。既存屋根の撤去が不要なため、葺き替えに比べて工事期間が短いのが特徴です。
実働4〜8日、足場の設置・解体を含めると約10日〜2週間が目安となります。30坪程度の2階建て住宅で、1〜2人の職人による工事を想定した場合の期間です。

屋根葺き替え工事にかかる期間

葺き替え工事は、既存の屋根材をすべて撤去してから新しい屋根材を施工する工法です。撤去・下地補修・防水シート施工・新規屋根材の設置と工程が多いため、屋根工事の中で最も期間が長い工事となります。
実働5〜11日、足場を含めると約2〜3週間が目安です。下地(野地板)の劣化が進んでいる場合は、補修作業が追加されるため、さらに期間が延びることがあります。

部分修理(棟板金交換・漆喰補修など)にかかる期間

棟板金交換は1〜2日、漆喰補修は1〜3日、ひび割れ補修は1〜2日が目安です。部分的な修理は全体工事に比べて短い期間で施工が可能です。
ただし、2m以上の高所作業には原則として足場の設置が必要となるため、足場の仮設・解体に各1日を見込んでおくとよいでしょう。

屋根工事の工程と流れ

屋根工事の工程と流れ

屋根工事の期間をより正確に把握するためには、工程ごとにどれくらいの日数がかかるかを知っておくことが大切です。ここでは葺き替え工事を例に、屋根工事の一般的な工程と流れを解説します。

足場の設置(1日)

屋根工事の最初の工程は足場の設置です。屋根工事では高所での作業が続くため、職人の安全確保と作業効率の向上のために足場は欠かせません。
足場の設置には通常1日かかります。同時に養生シート(飛散防止ネット)の設置も行い、近隣への屋根材や塗料の飛散を防ぎます。

既存屋根材の撤去(1〜2日)

葺き替え工事の場合は、既存の屋根材をすべて撤去します。撤去した屋根材は産業廃棄物として適切に処分されます。
屋根の面積や形状によって撤去にかかる期間は前後しますが、30坪程度の住宅で1〜2日が目安です。カバー工法の場合はこの工程が不要なため、その分だけ工事期間を短縮できます。

下地補修・防水シートの施工(1〜2日)

既存の屋根材を撤去すると、下地材(野地板)の状態が確認できます。野地板に腐食や傷みがある場合は張り替えや補強が必要となり、この作業に1〜2日かかることがあります。
下地の補修後、ルーフィング(防水シート)を屋根全面に施工します。ルーフィングは屋根の防水性を担う最も重要な層のひとつで、丁寧な施工が求められます。

新しい屋根材の設置(2〜5日)

防水シートの上から新しい屋根材を一枚一枚丁寧に設置していきます。屋根材の種類や屋根の面積・形状によって所要日数は異なりますが、30坪程度の住宅で2〜5日が目安です。
屋根の形状が複雑な場合(寄棟屋根や下屋根がある場合など)は、加工やカットの手間が増えるため、期間が長くなることがあります。

仕上げ・足場の解体(1日)

屋根材の設置が完了したら、棟板金や雨仕舞いなどの仕上げ作業を行います。最後に足場を解体し、周囲の清掃を行って工事完了となります。
足場の解体には通常1日かかります。足場の解体後に仕上がりの最終確認を行い、施工完了の報告とお引き渡しとなります。

屋根工事の期間が長くなる原因

屋根工事は計画どおりに進まないこともあります。以下のような原因で工事期間が延びることがありますので、あらかじめ把握しておきましょう。

天候不順(雨・降雪)による遅延

屋根工事は屋外での高所作業のため、雨天や強風の日は作業ができません。梅雨や秋雨の時期は1週間で終わる工事が2週間かかってしまう場合もあります。
塗装工事の場合は塗料の乾燥にも天候が影響するため、特に工期が延びやすい傾向があります。工事を依頼する際は、天候による遅延の可能性も考慮してスケジュールに余裕を持たせておくことが大切です。

屋根の形状・勾配による影響

屋根の勾配が急な場合(6寸勾配以上)は、職人の安全確保のために特殊な足場や屋根足場が必要となり、通常よりも工事期間が長くなることがあります。
また、寄棟屋根や複合屋根など形状が複雑な屋根は、屋根材の加工やカットの手間が増えるため、切妻屋根に比べて期間が長くなる傾向があります。

下地(野地板)の劣化による追加工事

既存の屋根材を撤去してみると、下地材(野地板)の腐食が予想以上に進んでいることがあります。この場合は野地板の張り替えや補強工事が追加となり、1〜2日の追加期間が発生します。
事前の見積もり段階では確認できない部分のため、工事が始まってから判明することも少なくありません。追加費用が発生する可能性についても、事前に業者と確認しておくことをおすすめします。

周囲の環境(隣家との距離・道路幅)

隣家との距離が近い場合や、前面道路の幅が狭い場合は、資材の搬入や足場の設置に時間がかかることがあります。
また、大型車両が入れない場所では資材の小分け搬入が必要となり、通常よりも工事期間が延びる原因となることがあります。

屋根工事の期間中に気をつけるべきポイント

屋根工事の期間中のポイント

屋根工事の期間中は日常生活に少なからず影響があります。工事をスムーズに進めるためにも、以下のポイントを事前に確認しておきましょう。

近隣への事前挨拶

屋根工事の期間中は、足場の設置・解体時の騒音や、工事車両の出入りなどが近隣の方に影響を及ぼすことがあります。工事着工前に近隣への挨拶を行うことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
多くの業者が着工前に近隣への挨拶回りを行ってくれますが、念のため自分自身でも一言伝えておくと安心です。

駐車場の確保

屋根工事の期間中は、足場や資材の関係で自宅の駐車スペースが使えなくなることがあります。特に屋根と外壁の同時工事の場合は1か月近く駐車場が使えないケースもあります。
近隣のコインパーキングや月極駐車場の短期借り入れ、駐車場シェアリングアプリなどを活用して、事前に代替駐車場を確保しておきましょう。

工事期間中の生活への影響

屋根工事の期間中は、騒音や振動が発生することがあります。特に足場の設置・解体日と、既存屋根材の撤去日は音が大きくなりやすい工程です。
また、足場にかけた養生シートの影響で日当たりや通気が一時的に悪くなることがあります。洗濯物を屋外に干せない期間が発生することもあるため、室内干しの準備をしておくと安心です。

複数の業者から見積もりを取る

屋根工事の期間や費用は業者によって異なることがあります。必ず2〜3社以上から見積もりを取得し、工事内容・期間・費用の内訳を比較したうえで判断することをおすすめします。
見積書に「一式○○円」としか書かれていない場合や、工事期間の説明がない場合は、詳しい内訳を確認するようにしましょう。

屋根工事の費用目安

屋根工事の費用目安

屋根工事の期間とあわせて、費用の目安も確認しておきましょう。以下は当社の費用目安です。

工事内容別の費用目安

工事内容 費用目安 備考
ひび割れ補修 3,000〜6,000円/箇所 スレート・瓦の部分修理
コーキング補修 2,000〜3,000円/箇所 接合部・隙間のシール
漆喰補修 2,500〜5,000円/m 瓦屋根の棟まわり
棟板金交換 3,500〜8,000円/m 金属・スレート屋根
屋根塗装 35〜60万円程度 50㎡・2階建て目安
カバー工法(重ね葺き) 8,000〜12,000円/㎡ 既存屋根の上から新設
葺き替え(スレート) 50〜130万円程度 100㎡・2階建て目安
葺き替え(ガルバリウム) 70〜150万円程度 100㎡・2階建て目安
葺き替え(瓦) 120〜200万円程度 100㎡・2階建て目安
足場代(別途) 10〜20万円程度 外壁塗装と同時施工で節約可

※費用は住宅の広さや劣化状況によって変動します。詳しくは以下の記事もご覧ください。

屋根工事、失敗しない業者選び屋根修理業者の探し方|失敗しない選び方とチェックポイント!

よくある質問|屋根工事の期間について

Q. 屋根工事は何日くらいで終わりますか?

工事内容によって異なります。棟板金交換などの部分修理は1〜2日、屋根塗装は約10〜14日、カバー工法は約10日〜2週間、葺き替え工事は約2〜3週間が目安です。天候や屋根の状態によって前後することがあります。

Q. 雨の日は工事できますか?

雨天時は原則として屋根工事の作業は行いません。屋根は滑りやすく職人の安全が確保できないことに加え、塗装工事では塗料の密着不良の原因となるためです。雨天による遅延の可能性を考慮し、スケジュールには余裕を持たせておくことをおすすめします。

Q. 工事期間中は家にいる必要がありますか?

基本的には工事期間中ずっと在宅している必要はありません。ただし、工事初日の着工確認や、下地の状態確認のタイミングなど、立ち会いが必要な場面もあります。事前に業者と確認しておくとスムーズです。

Q. 屋根工事と外壁塗装を同時に行うと期間はどれくらいですか?

屋根工事と外壁塗装を同時に行う場合は、約3〜4週間の期間が目安となります。足場を共用できるため、別々に工事するよりも足場代を節約でき、トータルの工期も短縮できることがあります。

まとめ

屋根工事の期間は、工法や屋根の状態によって大きく異なります。部分修理であれば1〜3日、屋根塗装は約10〜14日、カバー工法は約10日〜2週間、葺き替え工事は約2〜3週間が目安です。
天候不順・屋根の形状・下地の劣化などによって期間が延びることもあるため、スケジュールには余裕を持たせておくことが大切です。
屋根工事の期間や費用について不安がある方は、まずは専門業者による無料点検・お見積もりからはじめてみてください。工事の内容や期間について丁寧にご説明いたします。

この記事の監修者

株式会社 LOVE STYLE
代表取締役 阿部 泰三

雨漏り修理・雨桶工事・屋根工事業者として工事に携わり30年以上。工事監督などの実績を持つ「株式会社 LOVE STYLE」の代表取締役。

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