お客様からのご相談
昨日の続きになります。笠木周りの具体的な納め方についてご説明いたします。先日のブログで述べた通り、要点は2つあります。1つは手摺壁内部への浸水を極力防ぐことです。もう一つは、たとえ水が入ったとしても、湿気を外部に排出させて結露を生じさせないことです。先日のブログでもお伝えしたように、浸水を防ぐ上で、効果が高いのは、ビス穴の内部にシーリング材を充填することです。一方、手摺内部の結露を防ぐには換気口の設置が最も効果的です。例えば、笠木部材と手摺壁のそれぞれの側面に換気部材を取り付ける納め方があります。居室側から躯体内を上昇してくる湿気も含めて通気層へ排出し、通気層から換気口にて外部に出すことで、結露の発生を防ぎます。これにより下地木材の腐朽リスクを大幅に減らすことができるのです。T様のお宅の手すり壁を剥がしたところ、笠木に下地木材が広範囲にわたって腐朽していました。手摺壁の天端に、サイディング材を裏返して取り付け、内部を完全に塞いでいたのです。そのため、湿気が抜けず結露が発生し、下地木材の腐朽を招いたことが分かりました。











