飛散防止点検で明らかになった屋根材の脆弱性②

昨日のブログの続きになります。万が一、自宅の屋根が飛散して 他人や他の家や車等に被害が及んだ場合、建物所有者には、民放717条で定められている 工作物責任が課されます。工作物の瑕疵によって他人に損害が生じたとき、 まずは …

外壁爆裂が示す緊急性の高い劣化症状と修繕対策

外壁劣化のお問い合わせを受け調査して参りました。 確認したところ、外壁のに大きなひび割れが確認されました 外壁のひび割れは、大きく分けてヘアークラック(浅いひび割れ)、クラック(深いひび割れ)の2種類あります。 このクラ …

飛散防止目的で実施した屋根点検の工程と効果①

J様から屋根点検の依頼がありました。J様の屋根は瓦屋根で、 一度もメンテナンスしてなかったのですが、ご近所の瓦屋根が風で飛んだ ことがあって、我が家も大丈夫かと心配になったとのことでした。 今年は台風らしきものが来なかっ …

屋根確認後に行うリフォーム判断と施工計画の流れ

H様は屋根リフォームをご検討中との事です。 H様邸では強風の際に屋根材の一部が庭に落ちていたそうで、屋根がどうなっているか確認してから修繕をお願いしたいとのご希望です。 屋根は通常見えない位置にあるので当然のことだと言え …

軒天ベニア剥がれが示す雨漏りリスクと調査対応

先日、江東区にて屋根のメンテナンスに行って参りました 確認してみると、屋根の劣化よりも軒天の劣化が気になりました。 どうやら、2年程前から劣化が始まって放置していたようです。 原因はべニア本体が破損している訳では無く、表 …

DIY雨漏り修理の限界と専門業者に依頼すべき理由

U様邸では室内のサッシ付近が雨漏りした時に、雨漏りがひどくなることを心配されたU様が外壁とサッシ周辺のコーキングをしたという事でした。 実は原因を探す前のコーキングの打ち直しはとてもやっかいなのです。 雨漏りの原因になる …

メンテナンスで発覚したヘアークラックと修繕手法

先日、厚木市のお客様宅に屋根のメンテナンスをして欲しいとご連絡を受け調査しみると。思ったより外壁の細かいクラックが多くあることが発覚致しました。 写真の外壁に細かいひび割れが有るのがお分かり頂けるでしょうか? こちらは、 …

雨仕舞不良で複数箇所に浸水が起きた修繕対応②

昨日のブログの続きになります。最後にこの住宅の施工 において一番驚いた点を紹介します。外壁を剥がした際、 透湿防水シートを意図的に破ったとみられる場所がありました。 シートをめくって中を覗き込むと、室内側の石膏ボード に …

寒暖差が与えるベランダ硬化不良と雨漏りリスク

日本には春夏秋冬の四季がありますが、近年では夏と冬の「二季」などと言われて寒暖差が激しく、これが建物に大きく影響をおよぼしているようなのです。 人はエアコンを使ったり重ね着をするなど防寒対策ができますが、物言わぬ建物は住 …

地域ごとに異なる積雪荷重と屋根設計上の注意点

年の暮れになり関東でも一層冷え込んで参りました 冬といえば積雪の時期ですね。。皆さん、地域によって地上と屋根の上の積雪荷重が違うのを知っておりますか? 実は、屋根の上は地面より高い所に有るため雪は風に飛ばされやすい為、日 …

雨仕舞不良がもたらす住宅雨漏りの具体的事例解説①

昨日のブログの続きになります。F様のお宅の2つの窓に 挟まれた外壁を剥がしたところ、まず透湿防水シートの 納まりがおかしいことに気がつきました。透湿防水シート を張る際には、構造面材や躯体にシートを張ったうえで 外壁下地 …

ベランダ床防水維持に必要な点検と相談のポイント

最初は気にしなかったのだけれど、お天気なのになぜかいつも同じ場所が乾いていない?? 今年で言うと 特に大雨の後はひどく、ずっと水が引かない。でも、その他に 大きな気になる点や 影響などがないのでそのままにしていたのですが …

雨仕舞不足を解消する工事から外壁の張替え作業まで!

昨日のブログの続きになります。 窓ガラスが躯体に正しく取り付けられていなかったことだけではなく、 さらにサッシのフィンはところどころで切断されていました。 最初にコーナー部分が切断されているのが見つかり、次に下端部のフィ …

乾燥期でも劣化が進む屋根素材と点検の必要性

冬から春は1年の中で雨降りが少なく、雨漏りに結びつかないと感じる時期です。 今年の猛暑は屋根にも悪影響を及ぼしましたが、冬も寒暖差による防水層の収縮が原因でクラックが入ったり、寒さにより屋根材がダメージをおこす凍害もある …

冬前に行うドローン屋根調査の精度と利点

いよいよ、年末に向けて慌ただしいくなって参りました。 なかなかお忙しい中お住まいの定期メンテナンスをする時間をとるのも難しいですよね。 しかし、お家全体を細かく確認してみたいと思った事ありませんか? そこで活躍なのが、ド …

ドローンを用いた屋根調査依頼とその精度の検証

S様からお電話をいただきました。 屋根のことが心配になり、ご近所から紹介していただき電話したのです、とのことでした。 心配になったというのは何か具体的にあるのでしょうか、とお聞きすると、 実はS様は調査らしきものは今まで …

雨仕舞不足で起きた浸水被害と補修プロセスの解説

F様から雨漏りの連絡がありました。 F様のお宅は、3階建ての戸建て住宅です。 1階は鉄筋コンクリート(RC造)、2階と3階は、木造の混合構造になっています。 弊社に雨漏りの連絡をいただいたので、調べてみたところ、深刻な雨 …

室内の違和感が示す雨漏り発見と早期対処の重要性

お客様のお話を聞いていると「いつもと違う」と感じる事はとても大切で、そのまま見逃してはいけないと思う事が多々あります。 N様邸では、いつもとは違う室内の湿気で雨漏りしているかもしれないと心配になったようです。 屋根は最近 …

コンクリート外壁劣化診断と適切な修繕方法の提示

お客さまより、外壁の劣化目立って来たとご連絡を受け行って参りました。 確認したところ、防水機能が低下しており、コンクリ自体に雨染みが出来て剥がれ始めている状態でした。 長いこと外壁塗装を放置してしまった建物では防水性の低 …

北側居室に集中した結露被害の発生要因と対策方法

毎年この時期になりますと、結露に悩まされるお客様が増えてきます。 K様から雨漏りのような現象で悩まされていると連絡がありました。 K様は、中層のマンションにお住まいです。雨漏りのような現象とは、北側洋室の はめごろし窓の …

漆喰劣化が原因で起きた瓦屋根雨漏りの修繕手順

O様邸では棟と瓦を固定している漆喰部分が劣化のため、ボロボロになって雨漏りが発生していました。 雨水で中の土が流れ出してくると瓦がずれる可能性があります。 1枚ずれてしまうと隣り合った瓦や棟も変形し、屋根全体に悪影響が出 …

軒先劣化による浸水を防ぐ修繕と補強の要点

軒先は雨漏りし易く、劣化が屋根の部位でも早いと言われています。 原因は様々ですが振動や気候、中には施工不備によってずれている箇所が有る場合があります。 残念ながら同業者としてこうした施工不備はとても残念で仕方ありません。 …

新築木造住宅での雨漏り原因と施工改善のポイント

W様から雨が降るたびにバルコニーの排水溝付近 から雨漏りするということで連絡をいただきました。 W様のお宅は、新築の木造です。新築なのに雨漏りするということは おそらく新築の防水工事の完了後から、 雨天時に排水溝の入隅部 …

放置できない雨樋破損が雨漏りに繋がる理由

W様邸では雨樋が歪んで雨漏りが心配だという事です。 雨樋くらい放っておいても平気だろうと思う方も多いようですが、この小さい不具合を見逃すと雨水がうまく流れず雨漏りに繋がってしまい後々に大きなコストがかかってしまいます。 …

外壁内部に潜む錆の危険性と発見時の適切な対応

たまに、外壁が錆で汚れているお宅があります。 錆は放置すればするほど危険なのをご存知でしょうか? 外壁に現れる赤錆は、大気中にある水分や雨水が主な原因ですが、木造住宅か、鉄筋で建てた建物かで錆の発生原因も変わってきます。 …