「屋根修理といっても、実際どんなことをするのか分からない」というご相談をよくいただきます。屋根は普段見る機会が少なく、修理も高所で行われるため、内容が分かりづらい部分です。そのため、不安や疑問を感じる方は少なくありません。
一般的に「屋根修理」と聞くと、瓦やスレートなど、外から見える屋根材だけを修理するイメージを持たれる方が多いでしょう。台風で瓦が落ちたり、屋根材がめくれている映像を見たことがある方もいると思います。
しかし実際の屋根修理は、屋根材だけではありません。表面上は問題なく見えても、内部が劣化しているケースは珍しくなく、むしろ雨漏りの多くは「見えない部分の劣化」が原因です。
屋根を構成する重要な部材と役割
屋根は「屋根材」「防水シート(ルーフィング)」「野地板」「板金」の4層構造が基本です。どれか1つでも不具合があれば、雨漏りにつながります。
特に防水シートは屋根の“本当の防水ライン”であり、屋根材はあくまで外装材です。屋根材が割れていても雨漏りしないこともあれば、防水シートが劣化していると、見た目は正常でも雨漏りが発生します。
よく修理が必要になる代表的なポイント
● 棟板金(むねばんきん)
屋根の最上部にある板金で、外部からの雨・風・紫外線を最も受けやすい箇所です。特に多いのが、固定している釘の抜け・緩み。金属自体は傷んでいなくても、釘が浮くだけで板金全体が揺れ、そこから雨水が浸入するリスクが高まります。
放置すると、内部の木材(貫板)が腐食し、その上から板金を打ち直せなくなるため、結果的に施工費が高くなります。
● 谷板金(谷樋)
屋根と屋根の間がV字になっている部分に設置され、雨水が最も集まる場所です。構造上、負荷が大きく、穴あき・腐食・接合部の浮きが起きやすい箇所です。雨漏り発生率が特に高い部位と言えます。
● 屋根材のズレ・割れ・劣化
瓦・スレート・金属屋根、それぞれに修理方法が異なります。
- 瓦:ズレ・漆喰の劣化・固定金具の腐食
- スレート:塗膜劣化・割れ・コケ・反り
- 金属屋根:サビ・浮き・継ぎ目のシーリング劣化
素材ごとの特性と修理方法を理解した施工が必要です。
屋根修理を放置するとどうなる?
屋根の不具合は時間経過で必ず悪化します。雨漏りは天井だけでなく、内部の構造材に沿って水が移動するため、以下のような影響が広がります。
- 柱・梁・野地板が腐食し耐震性が低下
- 断熱材が湿気を含みカビが発生
- 電気配線・設備に影響し漏電リスク増加
- 内部劣化が進み修理規模が拡大し費用増
雨漏りは「症状が出た時点で末期」であり、内部ではすでにダメージが進行しているケースが多くあります。
なぜ定期メンテナンスが重要なのか
屋根材や板金は紫外線を浴び続け、雨や風の影響を受けるため、どんな屋根でも経年劣化から逃れることはできません。10年~15年ごとの点検とメンテナンスは、結果的に総修繕費を大きく抑え、建物の寿命を伸ばす最も有効な方法です。
「異常が見えない=安全」ではなく、「定期点検がされている=安心」と考えることが大切です。
まとめ
屋根修理は、瓦やスレートの交換だけではありません。棟板金・谷板金・防水シート・野地板など、屋根全体の仕組みを維持するための作業が含まれています。
目視で異常がなくても、内部で劣化が進んでいる場合があります。安心して住み続けるためにも、定期点検と早めのメンテナンスをおすすめします。
「今の屋根は大丈夫かな?」と少しでも不安を感じたら、放置せず相談してください。修理は早いほど負担が少なく、建物と暮らしを守ることにつながります。
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