屋根点検を実施いたしました。
今回の点検では、特に異常は見受けられず、ご安心いただける状態でした。
小屋裏(こやうら) が雨漏り対策の鍵
I様のお宅の屋根には「小屋裏」があります。この小屋裏こそが、万が一雨漏りが発生した場合に、早期発見を可能にする重要なスペースです。
小屋裏とは?
小屋裏とは、文字通り屋根の裏側にある空間のことです。
構造:屋根の基本的な下地材である野地板(のじいた)は、垂木(たるき)に固定され、その垂木が梁や柱によって支えられています。
確認方法:一般的に、押入れなどの天井に設けられた点検口を開け、中を覗くと小屋裏を見ることができます。
この小屋裏から、垂木や野地板の間に雨漏りした水が染み込んだ跡がないかを確認できます。小屋裏を調査することで、どこから雨漏りが発生しているのか、おおよその見当をつけることが可能です。
小屋裏調査のメリット
劣化状況の把握:野地板が経年劣化で傷んでいるのか、あるいは他の部分に問題があるのかなど、劣化箇所をおおよそ判断できます。
点検のしやすさ:屋根の表面からでは、仕上げ材(屋根材)を剥がさない限り、その下の防水シートや野地板の状態は分かりません。しかし、小屋裏から見れば、屋根の内部構造がとても分かりやすく、点検効率が格段に上がります。
現代の住宅と野地板:最近の木造住宅では、野地板の代わりに**構造用合板(コンパネ)**が使われるケースが多くなっています。
小屋裏がない住宅にご注意ください
近年では、小屋裏を設けない住宅も多く見られます。これは、天井がなく、部屋の真上に屋根の裏側が直接見える構造です。
この屋根の裏側を「天井」だと思われている方もいらっしゃいますが、建築における「天井」と「屋根の裏側」は異なるものですのでご注意ください。
小屋裏があることで、防音材や断熱材を効果的に施すスペースが確保できるという利点もあります。
結論
I様の場合、定期点検をしっかり行っている上に、小屋裏からの点検も可能であるため、雨漏り対策としては非常に万全な体制が整っていると言えます。
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