雨仕舞不良で複数箇所に浸水が起きた修繕対応②

雨仕舞不良で複数箇所に浸水が起きた修繕対応②

昨日のブログの続きになります。最後にこの住宅の施工において一番驚いた点を紹介します。外壁を剥がした際、透湿防水シートを意図的に破ったとみられる場所がありました。シートをめくって中を覗き込むと、室内側の石膏ボードに穴が開い …

寒暖差が与えるベランダ硬化不良と雨漏りリスク

寒暖差が与えるベランダ硬化不良と雨漏りリスク

日本には春夏秋冬の四季がありますが、近年では夏と冬の「二季」などと言われて寒暖差が激しく、これが建物に大きく影響をおよぼしているようなのです。人はエアコンを使ったり重ね着をするなど防寒対策ができますが、物言わぬ建物は住人 …

雨仕舞不良がもたらす住宅雨漏りの具体的事例解説①

雨仕舞不良がもたらす住宅雨漏りの具体的事例解説①

昨日のブログの続きになります。F様のお宅の2つの窓に挟まれた外壁を剥がしたところ、まず透湿防水シートの納まりがおかしいことに気がつきました。透湿防水シートを張る際には、構造面材や躯体にシートを張ったうえで外壁下地となる胴 …

雨仕舞不足を解消する工事から外壁の張替え作業まで!

雨仕舞不足を解消する工事から外壁の張替え作業まで!

昨日のブログの続きになります。窓ガラスが躯体に正しく取り付けられていなかったことだけではなく、さらにサッシのフィンはところどころで切断されていました。最初にコーナー部分が切断されているのが見つかり、次に下端部のフィンが丸 …

雨仕舞不足で起きた浸水被害と補修プロセスの解説

雨仕舞不足で起きた浸水被害と補修プロセスの解説

F様から雨漏りの連絡がありました。F様のお宅は、3階建ての戸建て住宅です。1階は鉄筋コンクリート(RC造)、2階と3階は、木造の混合構造になっています。弊社に雨漏りの連絡をいただいたので、調べてみたところ、深刻な雨漏り被 …

北側居室に集中した結露被害の発生要因と対策方法

北側居室に集中した結露被害の発生要因と対策方法

毎年この時期になりますと、結露に悩まされるお客様が増えてきます。K様から雨漏りのような現象で悩まされていると連絡がありました。K様は、中層のマンションにお住まいです。雨漏りのような現象とは、北側洋室のはめごろし窓のひどい …

軒先劣化による浸水を防ぐ修繕と補強の要点

軒先劣化による浸水を防ぐ修繕と補強の要点

軒先は雨漏りし易く、劣化が屋根の部位でも早いと言われています。原因は様々ですが振動や気候、中には施工不備によってずれている箇所が有る場合があります。残念ながら同業者としてこうした施工不備はとても残念で仕方ありません。今回 …

新築木造住宅での雨漏り原因と施工改善のポイント

新築木造住宅での雨漏り原因と施工改善のポイント

W様から雨が降るたびにバルコニーの排水溝付近から雨漏りするということで連絡をいただきました。W様のお宅は、新築の木造です。新築なのに雨漏りするということはおそらく新築の防水工事の完了後から、雨天時に排水溝の入隅部のピンホ …

放置できない雨樋破損が雨漏りに繋がる理由

放置できない雨樋破損が雨漏りに繋がる理由

W様邸では雨樋が歪んで雨漏りが心配だという事です。雨樋くらい放っておいても平気だろうと思う方も多いようですが、この小さい不具合を見逃すと雨水がうまく流れず雨漏りに繋がってしまい後々に大きなコストがかかってしまいます。目が …

外壁内部に潜む錆の危険性と発見時の適切な対応

外壁内部に潜む錆の危険性と発見時の適切な対応

たまに、外壁が錆で汚れているお宅があります。錆は放置すればするほど危険なのをご存知でしょうか?外壁に現れる赤錆は、大気中にある水分や雨水が主な原因ですが、木造住宅か、鉄筋で建てた建物かで錆の発生原因も変わってきます。◆外 …

積雪期に必要な住宅の雨漏り対策と備えの方法

積雪期に必要な住宅の雨漏り対策と備えの方法

年末年始にかけて在宅の時間が増えて家の事に目を向ける方も多いと思います。防災意識が高まる事もあり雨漏り調査のご依頼も多くなっています。冬の寒さも本番になり降雪のニュースも耳にするので、その前に雨漏り調査をお願いしたいと新 …

寒冷期に行うトタン屋根葺き替えで得られる効果

寒冷期に行うトタン屋根葺き替えで得られる効果

本格的に寒くなる前にトタン屋根の劣化が目立つので修理して欲しいとのご依頼を受け調査したところ、 屋根はスレートとトタンで構成されており激しい痛みがある状態でした調査を進めていくと、雨漏りが少しずつ進行している状態にあるト …

日当たり不良部で発生した漏水と湿気対策の重要性

日当たり不良部で発生した漏水と湿気対策の重要性

K様から漏水の連絡がありました。K様のお宅は、築20数年のマンションです。以前から浴室の天井面にカビがよく生えるため、毎年ペンキを塗り替えていたそうです。ところが最近天井ボードのジョイント部分から水がしみ出しているのを発 …

積雪で歪んだ雨樋が雨漏りに直結するリスク解説

積雪で歪んだ雨樋が雨漏りに直結するリスク解説

年末になると集合住宅の雨漏り点検が増えます。集合住宅ではメンテナンスの時期で、屋根と雨樋と外壁の改修工事を行います。築年数を重ねると屋根材に劣化が見られ、雨樋も歪んで雨水がうまく排出されなくなります。どこかの部屋で雨漏り …

長期結露で進行した床の変色と構造材への影響評価

長期結露で進行した床の変色と構造材への影響評価

昨日のブログの続きになります。毎年冬季になりますと、「漏水」、「結露」関連のお問い合わせが増えてきます。弊社がこの両者をどのように区別しているのかをまとめておきたいと思います。一般的に室内側の壁が濡れるなどの現象があった …

結露がもたらす床材劣化とカビ被害の修繕手法

結露がもたらす床材劣化とカビ被害の修繕手法

昨日の続きになります。N様のフローリングのカビは、先日調査した結果では雨漏りではなく結露ではないかという判断に至りました。さらに話を聞いてみると、N様は、狭い部屋で換気をせずに就寝していたそうで、そういうライフスタイルで …

谷樋で多発する雨漏りと交換工事の注意点

谷樋で多発する雨漏りと交換工事の注意点

先日、江東区にて谷樋の調査に行って参りました。谷樋は雨漏り発生個所第一位とも言われている部位になります。谷樋とは、雨樋が目で確認できない状態の場所についている樋の事になります。谷樋は、2方向の屋根がぶつかる部分に取り付け …

結露と見誤りやすい窓際からの雨漏り診断方法

結露と見誤りやすい窓際からの雨漏り診断方法

F様邸では、雨漏りを何年も結露と間違えて放置してしまったようです。この時期になると外と室内の寒暖差で、窓ガラスなどに水滴がつく結露が発生し、ホームセンターなどにも結露対策グッズがたくさん並びます。冬に毎日起こる現象なので …

結露によるフローリング変色と建材への影響の分析

結露によるフローリング変色と建材への影響の分析

N様より、雨漏りの連絡を受けました。フローリングが変色しているのを見て雨漏りを疑ったそうです。周辺を見てみると、そのフローリングがある部屋は開放廊下側にあり、直貼りの床でした。雨漏りしていると思われる箇所は外壁のサッシ回 …

天井に現れる雨染みの多様な原因と診断ポイント

天井に現れる雨染みの多様な原因と診断ポイント

天井の染みを、ただの劣化や一時的な湿気だと思っていませんか?天井の染みにも様々な原因が有ります。実際にプロが現場に駆け付け調査してみると雨漏りじゃないことが多くあるのです。◆天井の染み原因・素直に雨漏り(屋根の劣化や外壁 …

積雪で被害を受けやすいベランダの雨漏り事例

積雪で被害を受けやすいベランダの雨漏り事例

寒さも本番になり、これからは積雪の天候にも注意しなくてはいけません。この時期は雪の影響の雨漏りについてのお問い合わせが増えてきます。前回の大雪の時に、今まで一度も雨漏りをした事がなかったM様邸では、積雪の翌朝に壁の雨染み …

浸水箇所を特定した雨仕舞不良の是正工事と改善内容

浸水箇所を特定した雨仕舞不良の是正工事と改善内容

昨日の記事の続きです。E様のお宅では、他に浸水箇所は見当たりませんでした。小屋裏収納内の壁は、内張りがなく、天井もないため、漏水すればすぐわかるはずです。その中で約6時間もわたって繰り返し散水を実施したのですが、どこから …

新築住宅で発生した雨漏りとその改善に向けた対応策

新築住宅で発生した雨漏りとその改善に向けた対応策

E様から雨漏りの連絡がありました。E様のお宅は、新築間もない木造住宅です。弊社に相談する前にすでに他社での修繕を試みていらっしゃいました。修理の内容は直上の屋根材(溶融亜鉛メッキ鋼板)や防水シートを張替え、屋根材の継手部 …

トップライト(天窓)からの雨漏り要因と修繕方法

トップライト(天窓)からの雨漏り要因と修繕方法

G様から雨漏りの連絡がありました。雨漏り箇所ははっきりしていてトップライトのところからだということでした。G様の住居は築10年超の木造住宅です。調べてみると、トップライトの立ち上がりコーナーの下葺材の施工不良、捨て水切り …

外壁に見ただけでは気づかないクラックが…

外壁に見ただけでは気づかないクラックが…

N様は以前屋根点検した時は異常なかったという事ですが、室内で湿気を感じてカビ臭い時もありました。雨漏りしていないか気になり、雨漏り修理の専門家に調べてもらいたいとご連絡いただきました。調査すると屋根は雨水が侵入するような …