建て主は住み始めてすぐに床下のカビ臭を住宅会社に訴えていたが対応してもらえませんでした。
そこで、基礎断熱を採用した床下を自分で調べ、床下地合板などに多数のカビを発見しました。築7年目を迎えた夏に弊社が床下調査をすると
カビ臭が漂い、湿気が充満していました、ウレタンには一見したところ異常はありませんでしたが一部を剥がして内部を確認すると
コンクリートとの間に層間剥離が生じ、浮いている箇所が多数見つかりました。最大で3cmのすき間が生じていました。コンクリートの表面は
湿気をを帯びて結露していました。
ウレタンとコンクリートの層間剥離を防ぐには両者の適切な施工管理が欠かせません。この住宅では施工中に躯体が雨に濡れてコンクリートの
乾燥が遅れるという問題が生じていました。コンクリートの打設後は適切な雨養生を行い、施工中に積極的に乾燥させる必要があります。
ウレタンの施工時は吹き付け面が乾燥しているかどうかの確認が重要です。
2つ目の事例は施工から2年足らずで床下全体にカビが発生した住宅です。建て主は洗面脱衣室の付近からカビ臭がする、と弊社に相談がありました。
床下に入るとカビ臭が充満しており、ウレタンの表面には水滴が光り、指で押すと水が染み出しました。
ウレタンが水を含んだ原因として浮かんだのが、基礎の立ち上がりの配管貫通部まわりに生じている隙間です。
この隙間から基礎断熱の床下に外気が侵入すると冬も夏も結露するリスクがあります。吸水性のあるウレタンフォームを使っているので、
冬に発生した結露水をウレタンの気泡が吸収し、夏に放出して床下の湿度が外気よりも高くなる悪循環も考えられます。
現場発泡ウレタン吹付は、大きな面や凹凸のある下地を一時的に覆うことで高い機密性能を発揮できます。一方で、配管が通る穴のまわりなど
細かい隙間には発泡剤が入りにくい弱点があります。
今回紹介した2事例の改修では現場発泡ウレタンを撤去し、硬質ウレタンボードを張る基礎断熱に変更しました。
工事の際は、床下にウレタンボードを搬入できるよう開口部を設け、作業員が床下に入ってボードを張りました。
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