今年は特に雨漏り修理のご相談が増え、「どこから雨が入っているのか分からない」というお問い合わせが多く寄せられました。
雨漏りは原因がひとつとは限らず、複数の経路から同時に侵入しているケースも少なくありません。そのため、正しい調査なしに修理を始めてしまうと、結果的に再発・費用増加につながることがあります。
そこで今回は、雨漏り調査の基本と、調査方法の違いについて解説します。
雨漏り調査はなぜ必要?
天井にシミがある・壁紙が浮いてきた・窓の上から水が落ちてくる――。
これらは雨漏りの「症状」であって、原因ではありません。
雨水は建物内部の木材や断熱材を伝って移動するため、見えている場所と侵入場所が一致しないことがほとんどです。
そのため、正しい修理には「原因特定」が欠かせません。
雨漏り調査に使われる代表的な方法
- 目視調査(屋根・外壁・サッシまわり・屋根裏点検)
- 散水試験(実際に水をかけて雨水侵入経路を再現)
- 赤外線カメラ調査(壁内部の含水状態を可視化)
- 発煙テスト(強風時に起きる逆流型雨漏りを再現)
- 専用雨漏り探知器(内部浸水の進行状況確認)
ただし建物や症状によって必要な調査方法は異なり、すべてを毎回行うわけではありません。
重要なのは「症状に合わせて適切な調査を組み合わせること」です。
目視だけの調査が危険な理由
チラシや広告で「雨漏り調査無料」「即日見積りOK」と掲げる業者の中には、目視だけですぐに修理提案・見積りを出すケースがあります。
しかし目視だけで確実な雨漏り原因を断定できるケースはごくわずかです。
誤診のまま応急処置をしてしまうと、
- 数ヶ月後に再発
- 修理箇所が増える
- 内部腐食が進む
- 修理費用が倍以上になる
といったトラブルにつながります。
散水試験が有効と言われる理由
散水試験は実際に水をかけて雨漏り状況を再現するため、原因特定の精度が非常に高い方法です。
屋根・外壁・サッシ・笠木など、疑わしい箇所ごとに順番に散水し、室内側と照らし合わせながら侵入経路を特定します。
時間や水量が必要なため敬遠する業者もいますが、確実な根本修理を行うためには不可欠な調査です。
正しい雨漏り調査の流れ
- ヒアリング(雨漏り時の状況・時期・場所)
- 屋外・屋内の目視点検
- 必要に応じて散水試験または機器調査
- 原因の特定と修理方法の判断
- 調査内容に基づく見積もり提示
この工程を踏むことで、初めて正しい修理方法と費用が判断できます。
まとめ
雨漏りは「原因がどこか」を見極めることが何より重要です。
安易な応急処置では根本改善にならず、建物内部の腐食やカビ発生につながる場合もあります。
雨漏りが疑われたら、早めに専門的な調査を行うことで被害と費用を最小限に抑えることができます。
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