軒の出不足による雨水侵入と屋根構造上の改善ポイント

J様より、築浅の軽量鉄骨造ユニット住宅における雨漏りについてご連絡をいただきました。2階の天井に加え、床下への漏水も確認されており、それぞれの浸入経路が異なっていることが判明いたしました。

調査の結果、以下の2箇所から壁面への水の浸入が確認されました。

妻壁（建物の妻側の壁）のガラリ上部と破風金物（屋根の端に取り付けられる板金）の取り合い部分:
この部分から浸入した雨水は、建物の構造である鉄骨の柱や梁を伝い、1階の床下へと流れ落ちていました。また、この経路の雨水が柱を伝うことで、2階の和室の床にも漏水する可能性があることもわかりました。

ガラリ面台の隅:
ガラリ面台（ガラリの下部に取り付けられた台座）から浸入した水は、壁のパネル内を伝い、2階アクセントカバー部分の水切りから外部へ排出される構造になっています。そのため、多量の雨水が流れ込まない限り、室内に直接漏水することはありません。

直接的な漏水原因は、シーリングの施工不良でした。

今回の漏水には、妻壁側の庇（ひさし）の出幅が短いデザインも大きく影響していました。軒の出が少ない場合、以下のようなリスクが高まります。

劣化リスクの増大: 雨水が屋根や壁面に直接当たるため、部材の劣化が早まります。

汚れ・カビの発生: 屋根や壁面に付着した汚れやカビが、建物の劣化を加速させる可能性があります。

外観の悪化: 壁面に雨水が直接当たることで汚れが目立ちやすくなり、建物の外観が損なわれることがあります。

これらの要因が重なり、今回の雨漏りにつながったと考えられます。

ご相談だけでもお気軽にどうぞ！

ドローンによる屋根点検も好評です！

フリーダイヤル　0120ｰ494ｰ978

ご連絡お待ちしてます。