
スタッフより
文教区にお住まいのW様より、最上階の天井から雨漏りが発生しているとご連絡をいただきました。
W様は築22年のマンションのオーナー様で、これまで雨降りなどの大きなトラブルは一度も経験したことはありませんでした。
対象の建物は、アスファルト防水にコンクリート押さえ仕様の陸屋根仕様で、屋上の外周部には「パラペット」と呼ばれる立ち上がり構造が設けられており、その上部には「あご」と呼ばれる突起が設けられ、防水層の端末部に直接雨が降らないよう配慮さ今回実施された防水改修工事では、「ウレタン塗膜防水・通気緩衝工法」が採用され、施工が完了したのは今から約2ヶ月前とのことです。
とりあえず、その工事完了から間もなく、最上階の室内天井付近から雨漏りが発生。 以前にはなかった現象のため、防水工事自体に不備があったのではないかとの心配がありました。
この調査によって、意外な原因が判明しました。し、新たに塗り重ねられた防水層によってその排水口が完全に詰まってしまい、行き場を失った雨水がパラペット内部に滞留していたのです。
この結果にもとづき、外壁側の雨水侵入位置の防水処理をしました。
今回の事例は、かなり完璧に見える防水工事であっても、限界の処理や建物の構造に対する理解が不足していると、思わぬ不具合を考える可能性があることを示しています。
防水工事に関しては、一時表面を考えることに留まらず、建物本来の構造的な意図や、水の流れを想定した設計に配慮した施工が必要です。 今回のケースでは、ウレタン塗膜防水という高性能な材料を使っていても、排水機能が確保されていれば、その性能を十分に発揮することができないという典型的な例でした。
このような教訓を踏まえ、今後同様の防水工事を行う際には、事前調査と設計時の確認をより徹底することが求められます。
幸いにも、W様のマンションでは初期に問題が発見され、迅速な原因究明と対応して、雨漏りの再発を防ぐことができました。
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