港区で外壁リフォームごの雨漏り　-2-

昨日の続きになります。

ALCパネルの外壁に石材調合仕上げ塗材を施工することには、大きな問題があります。
最大の問題は、塗材の塗膜が非常に厚くなるため、
ALCパネルの目地が完全に隠されてしまうことです。

ALCパネルの目地にはシーリング材が充填されており、これが破断したり剥離したりすると、
雨漏りが生じます。 そのため、シーリング材は定期的な点検とメンテナンスが必須です。

建物の形状やパネルの寸法からおよその目地の位置を推測することは可能ですが、正確な位置を把握するのは難しいです。 また、既存のシーリングを外す際に使用するカッターなどの工具も、厚くて硬い塗膜に阻まれ、シーリングまで辿り着きにくいです。

さらに、このような施工を行う業者の多くは、塗装前にシーリング材を更新を省略し、劣化した状態のまま塗装してしまう場合があります。
石材調の塗膜は、完全な塗膜を形成するわけでなく、
砂利が重なり合ったような組成なので、雨水は浸透します。つまり石材調
仕上げ塗材の厚い塗膜によって隠れた下地のシーリングが破断すれば、
雨漏りになってしまうのです。

ステンレスのような、長期にわたるメンテナンスを必要としない建材も存在しますが、実際のトラブルは建材よりも、建材同士の接合部、自ら「取り合い」で発生することが多いです。
建築物はさまざまな材料の組み合わせによって構成されているため、
「メンテナンスフリー」は現実的には不可能なのです。

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