世田谷区で保育施設の雨漏り修理　-2-

昨日の続きになります。

まず、修理ではセメントタイルと支柱を撤去しました。
２重床のためしーと防水には太陽が直接当たりませんが、シートが縮んで立ち上がり
部が斜めに引っ張られていました。
平部と立ち上がり部を一枚のシートで連続して施工していたのがその原因です。
分割していれば立ち上がりが斜めになることはありません。
散水試験では水たまりができやすい状況も把握していました。
水勾配が不十分なことが要因なので、水に強いアスファルト防水で改修
することにしました。
雨水は下地を通過して建物内へ浸入しているので、その入り口を探すために
既存のシート防水を撤去して下地のコンクリートを露わにしました。
検査の結果、手摺壁際にひび割れが見つかりました。
入隅の上端の隙間から浸入した雨水は下地のひび割れに沿って建物内へ入り、
約10ｍにわたり黒染みを発生させたようです。
まず、コンクリート下地全面にポリマーセメントモルタルを塗布しました。
下地処理はひび割れが埋まるように注意しながら行いました。
次にアスファルト防水用のプライマーを塗布しました。
立ち上がり部には防水テープを増し張り材として張りました。
平部も立ち上がり部も改質アスファルト防水をトーチであぶりながら下地に
密着させました。立ち上がり部の上端部は固定金具留めにしました。
最後は、アスファルト防水全体にトップコートを塗って防水層を完成
させました。
これにより、防水層の縮みは発生しにくくなり、改修工事前の端部が斜めに
なっていたタイルも水平になりました。

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