築浅住宅で発生した雨漏り修理の続編と詳細記録

ご住所
東京都世田谷区
ご依頼内容
雨漏り修理

お客様からのご相談

昨日のブログの続きです。5mm合板は雨水侵入で黒ずみ、老朽化が激しく、出隅部の立て目地から浸水していることが推測できました。また、20mmの縦胴縁は薄い侵入の痕跡があったものの、目立った劣化が見当たりませんでした。厚みや材質の違いが劣化状況を左右すたものと考えられます。出隅部の隅柱には幅90mmという、一般的な縦胴縁よりも幅の広い材を使用するので、通気が損なわれ下地が乾燥しにくくなるので、腐朽防止に配慮が必要になります。ここで、透湿防水シート内への浸水経路が気になりました。出隅部分の縦目地から雨水が浸水したとしても、不陸調整下地の表面を流れてパラペットの天端から屋根のルーフィング上に排水できれば雨漏りには浸水経路の1つは劣化した不陸調整下地を留めたくぎから浸水した可能性があります。さらに腐朽の進んだ不陸調整下地を撤去すると外壁とパラペットの取り合い部から樹脂形成部材が現れました。これは取り合い部に透湿防水シートを張った際に生じる隙間からの雨水の浸入を防ぐために使用する部材です。これがステープルで留め付けられていました。これでは貫通孔はできてしまいます。通常は両面防水テープで留めるものです。樹脂形成部材を撤去すると天端の透湿防水シートが濡れていて、ここまでの雨水の浸入が確認されました。さらに透湿防水シートをめくると、木部まで水が浸入していました。2つ目の浸水経路であることがわかりました。この2つの浸水経路を塞ぐことが改修のポイントになります。隅柱とパラペットの段差に隙間が生じないよう、木部に直接防水テープを張り、屋根ルーフィングと一体にしました。そのうえで既存透湿防水シートも隙間なく防水テープを施工して新規の透湿防水シートを重ねて張りました。隅柱部分は新規の透湿防水シートの上にブチル系両面防水テープを張り、5mmの不陸調整下地設置。そして、サイディングと笠木を改修しました。築浅物件雨漏り2

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