寄棟屋根で行った補修工事の続編と施工技術の要点③

昨日のブログの続きになります。 中央部に生じた踏み割れについてですが、その踏み割れはヘアクラックで、 目視で確認しづらく、裏面に油性液を塗布して何とか確認できる程度 でした。屋根工事の最中にこうした踏み割れが生じた発見は …

寒暖差で損傷した屋根の修理と予防的な補強工事の要点

Y様から屋根についてご相談いただきました。 自宅の屋根に釘が飛び出しているのが窓から見えるという事でした。 屋根の一番上にある棟板金は、屋根材と棟をカバーしている大切な部分ですが、 台風などの強風が吹いた後は棟板金のズレ …

寄棟屋根で進めた雨漏り修理と補強工事の要点②

昨日のブログの続きになります。 しばらくしてW様から、やはり雨漏りが止まらないとの連絡を受けました。 シーリング材の充填が効かないのは想定内で、最終的な解決を図るには 徹底した調査と根本的な対策が必要になります。 そこで …

偶然発見した浸水を迅速に補修した調査と施工の重要性

リモートワークも定着し、在宅時間に片づけをするなど 住宅に目を向ける方も多く、 雨染みを見つけてご相談いただくケースが増えています。 中野区のT様邸でも普段はクローゼットとして使っていた部屋を、 リモートワーク用に片付け …

寄棟屋根を補修した初期段階の施工と技術的課題①

W様から、2階の天井が湿気てのクロスが剥がれているので 雨漏りが原因かどうか調べて欲しい。」との連絡がありました。 W様の屋根は大手住宅メーカーの建てた築24年の寄棟屋根です。 現場を調査したところ、確かにクロスの一部が …

棟の劣化により発生した浸水と修繕の詳細なプロセス

突然雨漏りが始まったと新宿区N様よりご連絡をいただき 調査にうかがいました。 雨のあとから天井に雨染みができて広がって心配だったそうです。 早く不安を解消していただきたいのでさっそく調査を行います。 まずはドローンによる …

通気層不足が原因で発生した雨漏りを是正した修繕事例②

昨日のブログの続きになります。 通気層の役割は大きく分けて2つあります。ひとつは外壁側から侵入した 雨水を止水面で受け止め、排出する役割。もう一つは、室内側から 生じた水蒸気を外へ排出し、壁内結露を防ぐ役割です。 外部か …

結露と誤解された浸水を特定し適切に補修した施工工程

季節が変わって寒くなると年内に雨漏り点検を済ませたいと、 雨漏り修理のお問い合わせが増えてきます。 Y様は季節を問わず窓付近が結露するので、 窓付近が湿っているのに慣れてしまったというお話でした。 そのため窓の上について …

通気を無視した工事を改修し雨漏りを改善した施工内容①

弊社は雨漏り修理の現場をたくさん手掛けてきたわけですが、 最近築浅物件の雨漏りが少なくないのでその原因は何かと考えるようになりました。 そして考えた結果、そのその新築の際に雨漏りに対する基本の施工がされて いないからだと …

結露と誤認しやすい雨漏りを調査し正しく是正した事例

H様から室内に雨漏りのような湿気があるので 雨漏り点検して欲しいとご連絡いただきました。 さっそく現地調査に伺い調査してみると、 H様が心配していた雨漏りではなく、 コンクリート打ち放し住宅の結露である事が分かりました。 …

屋根塗装のみで浸水防止を図ったが補修未実施のケース

W様から屋根塗装の依頼がありました。W様の屋根は今のところ 雨漏りなどの不具合はありませんが、外観の劣化が気になるようでした。 多くの方はは屋根塗装は見栄えのためだと思っておられると思います。 建物の屋根は日光や雨、排気 …

外壁から侵入した雨水を特定し補修した施工プロセス

室内がカビ臭いが 雨漏りではないかとご相談いただきました。 ジメジメしてると感じたのは1年前だったそうです。 湿気が多い日本では台風や梅雨もある事で、 天候や季節による結露や湿気だと思い込んでいたところ、 乾燥した季節に …

瓦の隙間から浸水した住宅での修繕対応と改善工程

M様から、雨漏りの連絡をいただきました。 M様によれば雨漏りは瓦の隙間からではないか、とのことでした。 M様のお宅は、木造の在来工法でよく使われる粘土瓦屋根です。引掛け桟工法で 屋根を葺いた築40年の木造住宅で、瓦から下 …

部分的な補修で雨漏りを改善した施工とその効果の解説

猛暑が過ぎ、外でも過ごしやすい気候になると、 雨漏り修理について検索される方が増えるからか、 雨漏り修理のご相談や見積もりなどが増えてきます。 中野のF様邸で雨漏りが発生した時は、今は屋根の葺き替えまではできないが、 部 …

バルコニー床から浸水した住宅での補修と改善の経緯

N様から雨漏りの連絡がありました。 バルコニーの床の外壁立ち上がり部から雨水が侵入し、2階の 床が湿るとのことでした。調べてみますと、バルコニーの床 から外壁の立ち上がり部までFRP防水がなされていたのですが、 サッシ枠 …

屋上活用建物で起きた浸水と防水改修の技術的ポイント

近年では商業施設のビルやマンションの屋上を活用し、 緑化して休憩できる庭園にする事も増えました。 屋上がある構造の一般住宅も人気があります。 庭を設けられない都心でも限られた居住スペースで屋上を利用し、 ガーデニングや家 …

トップライト部の雨仕舞不良を修繕した屋根改修の流れ

トップライトは、外からの視線が気にならない採光法として、都心部では とても普及しています。家の中が自然光でパッと明るくなって良い面 もありますが、雨漏りのトラブルは増え続ける一方です。 F様のお宅は、築20年程度の木造住 …

豪雨に耐えるための雨漏り修理と防水補強の技術的要点

台風が増える時期には雨漏りにも注意が必要です。 普段は雨漏りしないような場所から雨水がしみ出して来る事もあります。 水の流れで、もともと緩んでいた瓦がずれて 雨漏りに繋がったケースがありました。 その時は幸いな事に瓦を部 …

サッシ取り合い部から浸水した住宅の補修と防水処理の実例

S様のお宅は、オシャレなコンクリート打ち放しの住宅です。 サッシ回りからの雨水の侵入に長い間悩まされているとのことでした。 調べてみますと原因は、 モルタル仕上げの外壁とサッシの取り合い部分から雨水が侵入した事 故でした …

玄関屋根からの浸水を補修した調査と修繕の全体工程

玄関先に雨水が溜まってしまうとC様よりご相談があり、 日野市の現場調査に向かいました。 C様邸の玄関屋根はトップコートと立ち上がり部分が剥がれて、 防水層にひび割れが見られました。 今まで玄関屋根の修繕は行った事がないと …

軽量鉄骨造ユニット住宅で起きやすい浸水リスクと対策

F様は、築3年の軽量鉄骨造ユニット住宅にお住まいです。 最近築浅物件での雨漏りが多いことに気づかされています。 F様の場合は、1階と2階の天井部分に雨漏りが見られるとのことでした。 さらに床下への漏水もありました。天井の …

暴風雨に備えて実施した雨漏り点検と防水強化の施工例

猛暑も過ぎ、過ごしやすい季節になりました。 この機会にと雨漏り点検や屋根塗装など、 メンテナンスのお問い合わせを多くいただいております。 今のうちから考えていきたいのが、毎年勢力を増している大型台風対策です。 この時期に …

誤ったDIY施工を是正し安全に修理した雨漏り改善の実務

雨漏りの修復材料は簡単にホームセンターなどで手に入ります。 在宅時間が増えた事もありDIYした方も多いと思います。 しかし雨水の入口と出口を間違えると水の通り道が変わってしまい、 出口を塞いでしまうと雨水が建物内部に侵入 …

屋根修理を検討する際に押さえるべき判断基準と施工知識

屋根修理と聞いて漠然とイメージは湧きますが、 詳しい事がよく分からないと新宿区のT様から質問をいただきました。 屋根は普段よく見えるものではなく修理の時も高所で行っているので、 お客様の疑問も当然だと思います。 まず屋根 …

雨樋不具合による雨漏りを補修し排水機能を回復した工程

建物に付いていて当然の雨樋は普段あまり気にした事が無いかもしれませんが、 雨樋に不具合があり機能しなくなったとしたら、 雨降りの時に雨水が思わぬ方向から落ちてくる事になり、 飛び出した雨水で地面がえぐられて建物の基礎にも …