この記事では、屋根の二重葺きのメリットとデメリットについて解説します。
これらを踏まえて、屋根の二重葺きが家に適しているかを考えていきましょう。
屋根の二重葺きを検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
□屋根の二重葺きのメリット
屋根の二重葺き、別名カバー工法は、既存の屋根の上に新しい屋根材を施工する方法です。
この工法の主なメリットを詳しく見ていきましょう。
1:工事費用が安い
二重葺きの最大の魅力は、何と言ってもそのコストパフォーマンスの高さにあります。
従来の屋根を撤去する必要がないため、廃材の処理費用や人件費が削減できます。
具体的には、解体作業や廃材の処理にかかる通常の費用を考慮せずに済むため、全体の工事費用を約10万円程度削減可能です。
これにより、経済的な負担を軽減しながら効果的なリフォームを実現できるのです。
2:工期が短い
施工の過程が少なく、全体の工期も短縮されます。
早ければ3日間で工事が完了することもあり、生活への影響を最小限に抑えられます。
3:アスベストの処理費用が不要
アスベストを含む古い屋根材の撤去が不要であるため、処理費用が発生しません。
これにより、追加費用なしで安全にリフォームを行えます。
4:断熱性と遮音性の向上
二重の屋根材が外気の温度や音を遮るため、室内の快適性が向上します。
これにより、エネルギーコストの削減にもつながります。
□屋根の二重葺きのデメリット
次に、屋根の二重葺きのデメリットについても解説します。
1:下地が傷んでいる場合には適用できない
既存の屋根材の下地が腐食や損傷している場合、その上に新しい屋根材を施工することはできません。
この場合、完全な葺き替えが必要となります。
2:屋根の重量増加
新しい屋根材を加えることで、屋根全体の重量が増加します。
特に地震などの自然災害が起こった際のリスクも考慮する必要があります。
3:将来的に高額な修理費が発生する可能性
もし雨漏りなどのトラブルが発生した場合、二重の屋根材を撤去し、下地を含めて全て交換する必要があります。
そのため、一度の修理費用が高額になるリスクがあります。
□まとめ
屋根の二重葺きには多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。
自宅の現状と将来の計画を総合的に考慮し、最適な選択をすることが重要です。
コスト面でのメリットや施工の速さを考慮する一方で、建物の構造や将来のメンテナンスコストも検討してくださいね。
