築25年の瓦屋根を調査|素材選びで後悔しないためのアドバイスと注意点

「屋根の寿命を考えて葺き替えたいが、この機会に瓦以外の素材も検討したい」というご相談をいただきました。 現地調査を行ったところ、築25年が経過した屋根には、一見しただけでは分からない「雨漏り予備軍」のサインが随所に見られました。

特に深刻だったのは、屋根の接合部である「谷樋(たにとい)」です。写真の通り、経年劣化によりサビと腐食が進行しており、いつ雨水が室内に侵入してもおかしくない状態でした。また、瓦自体も長年の紫外線や雨風の影響で防水機能(釉薬や表面の密度)が低下し、水分を保持しやすくなっていました。

このままでは下地(野地板)まで腐食させてしまう恐れがあるため、単なる表面的な交換ではなく、「建物の寿命をあと何年延ばしたいか」という視点から、以下の3つの素材についてメリット・デメリットを徹底解説しました。

伝統的な瓦:高い通気性と遮音性は魅力ですが、1㎡あたり約45kg〜60kgという重量が、古い建物の耐震性に与える影響を無視できません。また、25年を超えると瓦自体の「吸水」による割れやズレのリスクが高まります。

カラーベスト(スレート):軽量で初期コストを抑えられるのが最大の利点です。しかし、定期的な塗装メンテナンスを前提とした素材であるため、30年以上の長期スパンで考えた際のトータルコストを再確認していただく必要があります。

ガルバリウム鋼板:現在最も推奨される軽量素材の一つです。しかし、注意点として「安価すぎる薄い製品(0.35mm以下など)」を選んでしまうと、台風時の飛来物による凹みや、熱による変形リスクが生じます。弊社では、耐久性を担保するために「0.4mm〜0.5mm以上の厚み」を確保した製品選びの重要性を詳しくお伝えしました。

このように、それぞれの特徴と「今の屋根の状態」を照らし合わせ、最適な施工計画を検討いたしました。

この記事の監修者

株式会社 LOVE STYLE
代表取締役 阿部 泰三

雨漏り修理・雨桶工事・屋根工事業者として工事に携わり30年以上。工事監督などの実績を持つ「株式会社 LOVE STYLE」の代表取締役。