お客様からのご相談
昨日のブログの続きです。外壁表面の温度上昇に従い、通気層内の温度も上昇します。閉塞など、複合的な要因が加わると事態は一層悪化します。そうした事態を避けるためにも、弊社では、単層構造の透湿防水シートを使う方が安全だということで推奨しています。Y様の住宅では、外壁の背後がかなり高湿度になっていたと思われます。透湿防水シートの至るところにシミが発生していたち、サッシのフィンに貼り付けた防水テープが剥離したりしていました。また、下屋と外壁の取り合い部のシートの納め方にも問題がありました。本来は外壁側にアスファルトフェルトなどの先張りシートを張ってから、その上から透湿防水シートを重ねるのが原則ですが、今回のケースでは、先張シートが無かったのです、こうした状況を 踏まえて、改修時には、透湿防水シートをすべて張替え、縦胴縁を打ち付けた上で、外壁を窯業系サイディングにすべて張り替えました。まとめますと、今回のケースは以下の2つのことが重要になりました。● 透湿防水シートの製品によっては、温度上昇によって破れなどの問題を引き起こす場合がある。● 外壁が高温になると予想される場合は、単層構造の透湿防水シートを使う方が安心できる。かなり大がかりな工事になりましたが、Y様の了承のもと取り行い、施工には満足されてらっしゃいました。今後は雨漏りに悩まされることはないはずです。











