君津市のH様より、「屋上の防水施工後、表面に白い変色が見られる」とのご相談をいただきました。H様が所有されている鉄筋コンクリート構造の建物で、屋上に上がって調査を行ったところ、防水層の水たまり部分に白化現象が見られました。これは施工から間もないタイミングでの現象で、ポリエステル樹脂系のトップコートが適切に硬化しなかったことが原因と判明しました。ポリエステル樹脂系トップコートは、冬季の低温や夏季の高温、あるいは塗布面の結露などによって、完全硬化しにくい特徴があります。硬化不良のまま水分が溜まると加水分解が起き、白く変色することがあります。今回は施工環境や使用添加剤の作用についても再検証を行い、必要に応じたトップコートの再施工をご提案いたしました。