寒暖差が誘発した雨漏り被害と住宅設計上の教訓

2023年も今日で終わりですが、猛暑が印象に残った1年でした。 猛暑の数日後には肌寒くなり、人間も建物も寒暖差がこたえた日が続いた印象です。 寒暖差は雨漏りも誘発するものですが、セルフチェックで雨漏りを予防できます。 一 …

冬期でも可能な屋根塗装工事と施工上の注意点

春や秋は屋根塗装に適切な時期と言われております。 しかし、実際は夏や冬でも問題はないのです ただあまりおすすめが出来ないのが、雪が積もる地域です。 従って、雪が積もってしまうと関東でも結果施工ができなくなります。 天候が …

軒ゼロデザイン住宅に多い浸水事例と注意点のまとめ

K様から雨漏りの連絡がありました。 K様のお宅は木造2階建ての瓦屋根で築15年です。 トップライトがあり、太陽光パネルを設置していました。 雨漏りした場所は2階トイレなのですが、築15年にしては 被害が大きく、ボードやク …

外壁タイルを長持ちさせるメンテナンス方法の実際

新築やリノベーションは、家主にとって重要な判断です。 特に都市部では、コスト効率と美観を両立し、メンテナンスの手間を最小限に抑えることが求められます。 外壁タイルは、その耐久性とメンテナンスの容易さから注目されています。 …

定期メンテナンスによる屋上活用と防水維持の工夫

Y様邸では屋上防水層に亀裂が広がって心配だと相談をいただきました。 風雨や紫外線の他にも地震や幹線道路が近くに通っていたり電車が通過する振動で亀裂が入る事もあります。 小さかった亀裂が日々の振動で徐々に大きくなったり、寒 …

防水シート劣化が屋根裏へ及ぼす深刻な雨漏り被害

最後に屋根メンテナンスをしたのは皆さんいつ頃ですか? 10年以上前ですと思いもよらぬところから雨漏りが進行ことがあります。 今回、調布市のお客様の早速屋根の上を調査してみると、雨漏りがかなり進行していました。 最後にメン …

軒ゼロ住宅で起きた雨仕舞不良と雨漏りリスクの特徴

昨日のブログの続きになります。 昨日は、屋根の維持管理を対象にした瑕疵担保保険のことを お話ししました。万が一、屋根材の飛散事故が起こった場合、 最高等級は多額の保険金が下りますが、等級が下がるにしたがって 支払いは安く …

雨樋点検で防ぐ排水不良と劣化修繕の具体策

A様からお電話をいただきました。 雨どいの破損などのお話しをご近所でしていて。。。なのでうちも自分なりに点検してみたら、ちょっとびっくり。 集水器周りの外壁がけっこう黒ずんできているのですが、、、との事。 再度詳しくお聞 …

隠れ雨漏りがもたらす被害と見逃さないための診断法

「雨漏り」とは天井から水滴が垂れてくるものと想像する方も多いかもしれませんが、雨漏りが全てそうなるわけではありません。 目の届かない場所で雨漏りしていても、毎日晴れた日が続いたり湿度が低いなどの条件が揃い、雨水侵入の場所 …

継続点検で確認された飛散リスクと補強必要性③

昨日のブログの続きです。 戸建て住宅の屋根材が飛散して人身事故が起こった場合、 善意の住宅所有者が、一手に加害者責任を背負う リスクがあることが分かりました。しかし何も打つ手がないわけではなく、 そのリスクを軽減する方法 …

シーリング劣化補修による雨漏り防止と早期対応

先日所沢市にて屋根のメンテナンスに行ったところ、屋根のシーリング劣化が目立っていることが分かりました。 そのことを、ご依頼主様にお伝えし早速補修させて頂きました 屋根の代表的な雨漏りの原因の一つに、シーリングの劣化があり …

屋根材選定時に考慮すべき耐久性とコストの比較

K様邸では屋根の葺き替えをご検討中です。 屋根材はよく見かけるスレートが候補になっているようです。 近頃は外壁にスレートを使用する住宅も増えて、屋根以外にも様々な用途で使われています。 屋根材を選ぶ時は長所はもちろん、短 …

飛散防止点検で明らかになった屋根材の脆弱性②

昨日のブログの続きになります。万が一、自宅の屋根が飛散して 他人や他の家や車等に被害が及んだ場合、建物所有者には、民放717条で定められている 工作物責任が課されます。工作物の瑕疵によって他人に損害が生じたとき、 まずは …

外壁爆裂が示す緊急性の高い劣化症状と修繕対策

外壁劣化のお問い合わせを受け調査して参りました。 確認したところ、外壁のに大きなひび割れが確認されました 外壁のひび割れは、大きく分けてヘアークラック(浅いひび割れ)、クラック(深いひび割れ)の2種類あります。 このクラ …

飛散防止目的で実施した屋根点検の工程と効果①

J様から屋根点検の依頼がありました。J様の屋根は瓦屋根で、 一度もメンテナンスしてなかったのですが、ご近所の瓦屋根が風で飛んだ ことがあって、我が家も大丈夫かと心配になったとのことでした。 今年は台風らしきものが来なかっ …

屋根確認後に行うリフォーム判断と施工計画の流れ

H様は屋根リフォームをご検討中との事です。 H様邸では強風の際に屋根材の一部が庭に落ちていたそうで、屋根がどうなっているか確認してから修繕をお願いしたいとのご希望です。 屋根は通常見えない位置にあるので当然のことだと言え …

軒天ベニア剥がれが示す雨漏りリスクと調査対応

先日、江東区にて屋根のメンテナンスに行って参りました 確認してみると、屋根の劣化よりも軒天の劣化が気になりました。 どうやら、2年程前から劣化が始まって放置していたようです。 原因はべニア本体が破損している訳では無く、表 …

DIY雨漏り修理の限界と専門業者に依頼すべき理由

U様邸では室内のサッシ付近が雨漏りした時に、雨漏りがひどくなることを心配されたU様が外壁とサッシ周辺のコーキングをしたという事でした。 実は原因を探す前のコーキングの打ち直しはとてもやっかいなのです。 雨漏りの原因になる …

メンテナンスで発覚したヘアークラックと修繕手法

先日、厚木市のお客様宅に屋根のメンテナンスをして欲しいとご連絡を受け調査しみると。思ったより外壁の細かいクラックが多くあることが発覚致しました。 写真の外壁に細かいひび割れが有るのがお分かり頂けるでしょうか? こちらは、 …

雨仕舞不良で複数箇所に浸水が起きた修繕対応②

昨日のブログの続きになります。最後にこの住宅の施工 において一番驚いた点を紹介します。外壁を剥がした際、 透湿防水シートを意図的に破ったとみられる場所がありました。 シートをめくって中を覗き込むと、室内側の石膏ボード に …

寒暖差が与えるベランダ硬化不良と雨漏りリスク

日本には春夏秋冬の四季がありますが、近年では夏と冬の「二季」などと言われて寒暖差が激しく、これが建物に大きく影響をおよぼしているようなのです。 人はエアコンを使ったり重ね着をするなど防寒対策ができますが、物言わぬ建物は住 …

地域ごとに異なる積雪荷重と屋根設計上の注意点

年の暮れになり関東でも一層冷え込んで参りました 冬といえば積雪の時期ですね。。皆さん、地域によって地上と屋根の上の積雪荷重が違うのを知っておりますか? 実は、屋根の上は地面より高い所に有るため雪は風に飛ばされやすい為、日 …

雨仕舞不良がもたらす住宅雨漏りの具体的事例解説①

昨日のブログの続きになります。F様のお宅の2つの窓に 挟まれた外壁を剥がしたところ、まず透湿防水シートの 納まりがおかしいことに気がつきました。透湿防水シート を張る際には、構造面材や躯体にシートを張ったうえで 外壁下地 …