シーリング処理の誤りで発生する雨漏りと是正工法

R様から、バルコニーに面するサッシ窓の下枠から雨漏りが あると連絡を受けました。R様のお住まいは、木造2階建てで、バルコニーは FRP防水を施してあります。よく調べてみると、原因は、 サッシ枠を先に取り付けてから、防水層 …

天窓まわりから発生する浸水リスクと補修方法

今年中にぜひ点検していただきたいと、Y様よりトップライトについてのご相談を受けました。 新築当時は室内から空を眺めたり開け放して風を入れ、 太陽光で室内も明るく重宝していたそうですが、 築年数が経つにつれて開閉がスムーズ …

外壁塗膜のひび割れから始まる浸水リスクの解説

外壁の雨漏りが起こる原因は、ひび割れ(クラック)がある場合です。 実は、危険度が軽度のヘアークラックや乾燥クラックであったとしても、雨漏りの原因になる目安であるクラックには大きさがあります。 幅1mm以上ある場合は、雨漏 …

雪止め金具設置が積雪被害を防ぐ屋根保護策

まだ秋になったばかりですが、早めの雪対策をメンテナンス時に同時に行っておくと安心して冬を越せます 例年、各地で積雪により起こる屋根からの雪の落下事故多発しております。 その為、安心してお家で過ごすためにも重要なのです。 …

年内に雨漏りを放置するリスクと早期点検の勧め

H様は雨漏り修理をいつお願いしていいか迷っているという事でした。 雨漏りするのは梅雨どきか豪雨の時だけなので、すぐに修理しなくてもいいと後回しにしてきたそうですが、今年もあっという間に終わるので、さすがに何年も放っておけ …

複数の施工不良が重なった雨漏り原因分析と是正工事

昨日の続きになります。 2つ目の施工上の問題点のもう一つは、シーリング材の厚さ不足です。 日本窯業外装材教会の標準施工書には、シーリング材の目地深さを5mm以上確保するように記してあります。 ところがこの現場では明らかに …

住宅雨漏り相談から判明した浸水原因と改善策の提示

ここ数年、特に気になるのが台風や気候変動による自然災害。 そこで家屋の環境の見直しなど、多くの方がとりわけ雨漏り対策などを検討して 業者への相談や依頼を行っていることかと思います。 そこでぜひ注意をして欲しいのでここに紹 …

屋根全体を調査して不安を解消した劣化状況の確認

N様より屋根調査のご連絡をいただきました。 見えない屋根の調査依頼をする事はとても不安だったそうですが、 調査依頼をしようと思った決め手はドローンによる調査を行っていたという事でした。 ここ数年間は詐欺などが多発している …

外壁塗装で雨漏り防止と断熱性を高める施工効果

先日、調布市にて外壁の塗膜し直しに行って参りました この外壁は屋根と比べて、後回しにされがちな外壁塗装ですが目に見えない被害が無くても必要なのです。 専門業者の間では、目に見える被害や塗装のサインなどが現れなかったとして …

シーリング増し打ち施工の失敗事例と正しい補修手順

昨日の続きになります。 施工した工務店が試みた増し打ちは、サッシの上部の左端、中央、右端の 3か所に新しいシーリング材を上から塗り重ねるだけでした。 普通の増し打ちは、直背に沿って一様に塗り重ねます。この現場で塗り重ねた …

定期メンテナンスで確認された屋根の劣化ポイント

K様からのお問い合わせです。 築年数が35年ということなのですが、ここ数年の自然被害の多さから、このままでは心配も多く 雨漏りが起きる前に、、 きちんとしたメンテナンスを。とお考えになって、ということでした。 K様宅は屋 …

シーリング材施工不良が引き起こす漏水の典型例と対処法

E様から雨漏りの相談をうけました。E様のお宅は築12年の木造2階建て住宅で、 雨漏りの原因は、シーリング材の劣化のようでした。 E様は、調査を依頼してきたとき、実は雨漏りが続いているのは以前からで すっと困っている、と窮 …

不具合が断続的に現れる防水シートの雨漏り診断

A様邸では雨漏りが時々あるものの、雨降りのたびに雨漏りするわけではないそうで、修理をお願いするか迷っていたようです。 こちらの瓦屋根は経年により割れ、内部に入った雨水によって防水シートが破れて防水シートの役目を果たしてい …

漆喰はメンテナンス不要ではない理由と補修の重要性

瓦屋根は日本に適した屋根材と言われています。 一番高い箇所に水平に瓦が詰まれているのが本棟になります。 経年劣化によりスカスカになっていることが実はよくあるのです 日本瓦は基本的にはメンテナンスフリーと言われています。 …

柱寸法の狂いが構造的な雨漏りを招く仕組みと改善方法

昨日のブログの続きです。 今回の雨水侵入の箇所を調べて分かったことがあります。 1階サッシ上部のサイディング材にはクラックに加え、相じゃくり(材の継ぎ目) にわずかな隙間があり、暴風雨に見舞われた際にその隙間から雨水が浸 …

バルコニー笠木が受ける過酷環境と劣化防止策

バルコニーは建物から飛び出している形状が多く、雨や風、直射日光が直接当たる場所なので、雨漏りの原因にたびたび上がって来ます。 足立のK様より雨漏り調査のご依頼がありました。 バルコニーの手すり上部の金属製笠木のつなぎ目と …

ベランダから室内へ浸入した雨漏りの調査と修繕

先日、江東区のお客様より、大雨のあと、室内に窓枠から水が入ってくるので調査してほしいと、ご連絡を受け早速調査して参りました。 到着し確認したところ、ベランダの状態は防水層が経年劣化により機能しておらず、水が完全に染み込み …

棟板金の浮きと固定不良を発見した屋根調査の記録

棟板金の現地調査のご依頼をいただきお伺いいたしました。 内容は、ここのところの気象異常で、特に強風が気になっていて棟板金が飛散してしまっている気がする との事でした。 早速詳しく確認させていただきますと杉板の貫板が腐食し …

構造不良是正後の雨仕舞い改善と施工記録から学ぶ知見

昨日のブログの続きです。 U様の現場で雨漏りが生じた1階のサッシ上部の納まりを見て気がついた点があります。 サッシ上部のまぐさが外側に出っ張っていたのです。 この状態ではまぐさの上に水がたまり、室内での雨漏りが生じやすい …

屋根角度により変化する雨漏りリスクと設計の工夫

屋根は素材も様々ですが、形はもちろん、角度もそれぞれ住宅の形に合った「急勾配・並勾配・緩勾配」があります。 「急勾配」 急な傾斜という見た目からも分かるように、屋根の汚れが流れ落ちるので、耐久性が高くなり、雨漏りのリスク …

冬前の塗膜補修で防水性を長期確保するメンテナンス

良く梅雨や台風前に屋根の塗装をしたいとご依頼を受けますが、秋の今の時期も屋根塗装には適しており、本格的な冬に備えるには必要とされています。 先日厚木市にて屋根の塗膜劣化の調査に行って参りました 塗膜の劣化は確認されました …

寒暖差によって起こる雨漏りの仕組みと予防策

先日までの猛暑が嘘のようなひんやりした日が続きます。 日中は暖かく夜になると冷える寒暖差が激しくなりやすい時期です。 ベランダは紫外線や風雨を受け、湿気や温度差によって防水層が劣化し、 床や壁が収縮して亀裂が入り浸水しや …

繰り返し発生する踏み割れ被害と恒久的補修対策

U様から雨漏りの連絡がありました。U様のお宅は築12年の 木造2階建てです。外壁は窯業系サイディング仕上げ、 屋根は三方パラペットの片流れで、溶融アルミ亜鉛メッキ鋼板を採用 していました。U様によると数年前から強い雨風が …

瓦棒屋根の劣化を部分修理で改善した施工事例

先日、調布市にてトタン屋根の部分修理に行って参りました 調査したところ、トタン瓦棒のカバーを外してみた所、中が経年劣化によりボロボロになっていましたので交換いたしました。 瓦棒の劣化は軒先部分が特にボロボロになっています …

瓦屋根リフォームで重視すべき耐久性と施工法

K様から瓦に関してのご相談をいただきました。 聞くと 昔ながらの瓦屋根なのですが、自然災害も多く、今後のことを考え検討した結果、 軽量タイプの瓦にしてリフォームしたいのですが 可能かどうか見ていただきたい。 とのことでし …