経年劣化屋根の補修判断と葺き替え検討の実務ガイド

N様から、屋根の経年劣化による損傷がひどいので、 葺き替えを希望しているという依頼がありました。 N様の屋根は昔ながらのトタン屋根でした。トタン屋根を剥がしてみると案の定、中の「心木」はかなり老朽化しているので取り除きま …

軽量瓦への葺き替えで耐震性を高め飛散リスクと荷重を同時に低減

Y様から瓦屋根に関するご相談をいただきました。 実は、昔ながらの瓦屋根なのですが、自然災害も多く、 今後のことを考え検討した結果、 軽量タイプの瓦にしてリフォームしたいのですが、、 可能かどうか見ていただきたい。 とのこ …

定期メンテナンス周期管理と劣化進行抑制の実践的戦略

ご自身のお住まいの定期メンテナンス時期を把握していますか? まだメンテナンス時期じゃないし大丈夫と油断してませんか? 何か、気付いたことは軽視せずお住い無料診断を上手く活用して雨漏り被害を大きくしないことをオススメしてい …

パラペット構造と雨仕舞いの関係性および防水設計の要点

F様邸で雨漏り調査したところ陸屋根のパラペット部分の防水シートが経年のため劣化し穴が空いていたため雨水が侵入していました。 建物のバルコニーや屋上、陸屋根の外周に取付けられた壁をパラペットと呼びます。 マンションや高層ビ …

トタンからガルバリウムへの葺き替えで実現する防錆性能

A様より、雨漏り修理の依頼が入りました。 今まで雨漏りは認めていたものの、雨漏り修理のコストが心配で しばらく様子見していたものの、もう限界が来た、とのことでした。 通常は、お客様の負担を考えてなるべくリーズナブルなプラ …

防水工法の比較検討と用途別施工選定の最適判断基準

ようやく秋らしくなったかと思えば、なかなか安定しません。 肌寒いくらいの気候もあれば、夏日なってしまう日も。 誰もが自身の体調に気の抜けない中、同時に気になるのが、過酷な状況での家屋への影響ではないでしょうか。 突然の大 …

季節変化に伴う屋根雨漏りリスクと早期点検の実践法

朝晩の寒暖差が激しい気候は雨漏りにも少なからず影響しています。 中野区のT様邸では毎回台風の時だけ雨漏りがあるとの事でした。 このようなケースはよく聞く話ですが原因は色々思いあたります。 台風の時は普段の雨降りと違い、強 …

屋根釘ビス浮きがもたらす防水低下と定期保守の重要性

定期メンテナンスに多く見られる劣化の一つに屋根の釘浮きやビスの緩みになります。 中にはすでに抜け落ちていることもあるのです。 それ以外は、防水上も問題も無くで目立った外傷もない場合でも、上記のことが原因で雨漏り被害もあり …

雨漏り防止のための予防保全と改修手法の体系的アプローチ

ある工務店では、創業当時からの悩み事で一番大きいのは、雨漏りの対策だそうです。 実はその工務店に限らず、雨漏りはどの地域でもこれからも大きな問題の一つ であることは間違いありません。国総研(国土技術制作総合研究所)でも、 …

高温多湿環境がもたらす防水層劣化と施工管理の要点

ベランダは日当たりが良い場所に位置する事が多く、直射日光にさらされているため建物内部より劣化が早まります。 その中でもベランダの上部を覆うように施工され、防水、防腐には欠かせない大切な部分を笠木と言い、鳥居や門にも使われ …

屋根塗装と修理を同時に行う耐久性向上の最適施工計画

T様から、雨漏りしたという連絡がありました。 T様のお宅はスレート屋根でした。 早速調べてみますと、原因が判明しました。「棟包み板」が緩んでいたのです。 それから、屋根の老朽化も目立つので屋根自体の塗装をすることを提案し …

防水シート劣化による雨漏り発生と再施工の要点解説

先日、所沢市のお客様より屋根裏を覗いたら雨漏りしていたとご連絡を受け調査して参りました。 新築から約45年のメンテンナスを1度も行っていなかったようです・・・ 屋根の上を確認してみると防水シートの劣化が進行し穴が複数あい …

豪雨による外装材破損と再施工時の防災性能強化策

今年の豪雨で屋根材が破損した報告を多くいただきました。 屋根は強風で一番被害をうけやすい場所です。 軽い屋根材は飛んだり瓦屋根は亀裂が入りやすいなど風の影響は大きいものです。 風を受けやすい屋根の形状や建物の立地や向きな …

破風板塗膜劣化が引き起こす雨水侵入と補修の最適手順

破風板を気にしたことありますか? 破風板は屋根の△に部分み取り付けられています。 よく塗装剥がれや屋根全体の色褪せが目立っていることが多くある場所です。 塗装剥がれだけの場合、下地は無事なので塗装だけで済みます。 その際 …

住宅性能向上と防水改修を両立するリフォーム設計術

先日I様の屋根点検をしました。実はI様のお宅の屋根は何度か雨漏りを 起こしていて、それを大変気にされているようです。その時に質問されたことがあります。 それは、住宅の性能は上がっているのに、雨漏りはいつまでたっても改善し …

ピンホールからの雨水侵入を予防するには?

昨日の続きになります。 Y様宅での散水試験の結果、また別の雨水浸入ルートが見つかりました。 それは、唐草水切りと縦ハゼぶきの接合部に空いたピンホールからの 浸水でした。 ここから侵入した雨水は、屋根材とアスファルトルーフ …

下屋根特有の劣化要因と外壁連結部の防水強化ポイント

A様邸では下屋根に雨漏りがありました。 大屋根に比べてあまり注目されない下屋根ですが、こちらも雨漏りのリスクがあります。 もともと大屋根の雨樋に不具合があり水はけがうまくいってなかったので、大屋根からの雨水が大量に流れ込 …

ガルバリウム鋼板葺き替えで実現する高耐久屋根リフォーム

お客様より、屋根を新しくしたいとご依頼を受け行って参りました お客様はトタン屋根造り屋根のお宅でしたが、何度も塗装し直しをしていたのでそろそろ細かい穴が空いている状態でした。 屋根の葺き替え工事は、屋根の劣化状況に合わせ …

コロニアル屋根への葺き替えで得られる軽量化と耐風性

コロニアル屋根への葺き替えに関して、藤沢市のS様からお問い合わせがありました。 「コロニアル屋根」 とは、 軽量で施工性が良い屋根材料を使用したもので、 この25年余りで急速に普及したものです。 種類でいうとスレート屋根 …

陸屋根における排水停滞問題と防水設計の改善指針

マンションやビル、工場や鉄筋コンクリートのビルのような四角い建物の屋根は平面な形の陸屋根になっています。 勾配がついている屋根と違って陸屋根は雨が降った時には、屋根に水が溜まっている時間が長くなります。 紫外線も屋根全体 …

コンクリート軒天の劣化原因と補修における安全施工法

先日、江東区にて軒天補修に行って参りました 写真の通りコンクリートの劣化が見られました。 そこまで酷い劣化ではありませんでしたが、酷いと経年劣化での場合は塗装はほとんど剥がれ落ちてしまい、雨漏りの水が鍾乳洞のような氷柱の …

片流れ屋根における雨仕舞い設計と浸水防止の施工要点

昨日の続きになります。 Y様宅で散水試験を以下の7か所で行いました。 1)軒天の継ぎ目 2)軒天と外壁の取り合い部 3)屋根と外壁の取り合い部 4)外壁サイディングの相いじゃくり 5)破風板の継ぎ目 6)破風板と野地板の …

想定外の雨漏り原因と誤認防止のための点検プロセス

N様邸では室内のカビ臭さから雨漏りを疑っていたそうです。 最初は湿気があるのも結露のせいかと思い、ご依頼をいただくまで時間がかかってしまったそうですが、その間にも雨漏りは進行してしまいます。 一度雨漏りしても次回の雨降り …

片流れ屋根で多発する雨漏り構造と散水試験による原因特定

Y様から雨漏りの連絡を頂きました。Y様のお宅は、築8年の 木造平屋住宅です。屋根の構造は2つの片流れ屋根が平面形状で直角に交差する 形状です。 それぞれの屋根材にガルバリウム鋼板(溶融アルミ亜鉛メッキ鋼板)が 使用されて …

トタン屋根劣化で進行する野地板腐食と早期修繕の重要性

先日、所沢市にてトタン屋根の修理のご依頼を受け早速調査に行って参りました。到着し、屋根の上を確認してみると、トタン屋根の一部が大きく破損して剥がれているのが分かりました・・・ 全体を確認させて頂くと、防水シートが経年劣化 …