[屋根に落ちた雨水が集中して流れる谷樋の劣化]>中野区

谷樋とは屋根と屋根が谷状に取り合う部分で雨漏りが多く見られる部分です。
屋根に落ちた雨水が谷に集中して流れるので、雨水侵入に注意が必要になります。
谷樋板金のゆがみや劣化で水がたまってしまい雨水がスムーズに流れなくなったりサビや劣化で穴が空く事もあります。
また勾配が緩い時は台風など強風で雨水が吹き上げられて逆流し、瓦の隙間から雨漏りしていた例もあります。

雨水の力は本当に侮れないと思う事がよくあります。
少量の水でも長年同じ場所に当て続けると、そこが変形したり削れたり穴が空いたりします。
中野区でも谷樋に銅板が使用されていたのですが、この柔らかい銅板に瓦からの水滴が長年集中し穴を空けていたのです。
その結果2階の天井から雨漏りが発生してしまいました。
近年では谷樋はガルバリウム銅板が主流になっていますが、瓦屋根の住宅では銅板を使用している事が多いので雨漏りの場合は銅板の劣化を疑います。
ただ銅板を使用している住宅でも、下地の防水シートがしっかり浸水を防いでいるので必ず雨漏りするわけではありません。
防水シートを丁寧に、重ね目や水の流れる方向を考える事が重要になってきます。
しっかり防水処理をしてガルバリウム銅板の谷樋にした事で雨漏りの心配は無くなります。

この記事の監修者

株式会社 LOVE STYLE
代表取締役 阿部 泰三

雨漏り修理・雨桶工事・屋根工事業者として工事に携わり30年以上。工事監督などの実績を持つ「株式会社 LOVE STYLE」の代表取締役。