
お客様からのご相談
A様から、雨どいが割れてしまっている箇所があるので
修理したいとの連絡をくださいました。
ホームセンターなどで材料は揃うので、当初はDIYで行うことを考えたそうですが、
高所で梯子が必要になり、高所の作業は不安だったので専門家に依頼することに
したとのことでした。
雨樋は気に掛けられることはほとんどありませんが、
屋根にとってはとても重要な役目を担っています。これがなければ水が
どんどん落ちてきて色々な不都合が生じます。
特に最近普及している軒が短かったり、今流行の軒ゼロ住宅ですと、雨樋は
さらに重要なものとなります。
雨樋の役割は水を集めて最終的には排水溝に送り込むか、地面に染み込ませることです。
雨樋の主要な部分に「軒樋」と「縦樋」があります。
軒樋とは、屋根の軒先部分に設置される部材のことです。
屋根から流れてくる雨水を一番に受け止める部分となります。
軒樋には勾配がつけられており、傾斜があることで縦樋につながる「集水器」に雨水をうまく流せ
るようになっています。
縦樋とは、建物の外壁に沿って設置されている部材です。
軒樋から流れてきた雨水を地上に排水するための部分です。
縦樋と軒樋は集水器でつながっており、場所によっては縦樋には「エルボ」が使用されています。
エルボとは、縦樋の向きを変えるために施工される部材です。
雨樋は屋根と同様はいつも外気や雨風にさらされているので、
落ち葉、ゴミ、泥などが詰まりやすい環境にあります。
雨天の時に雨どいから水があふれて落ちる音がすれば
雨どいにゴミが詰まっていると考えてください。この段階で
気づいて清掃をすればほとんどの不具合は解消します。
また、落ち葉やゴミが雨どいに入らないようにする
カバーやネットなどがございますので、そちらの取り付けも
考えてみてもいいと思います。雨どいが壊れてしまった場合は、取り換え
ることになります。











