外壁ジョリパット塗装の特徴と仕上げ別耐候性比較分析

個性的な家を建てるなら外壁材にもこだわりたいですよね。
最近は、従来のサイディングやタイルだけでなく、個性的なデザインが可能なジョリパットも人気です。
しかし、ジョリパットはどのような外壁材なのか、メリットやデメリット、選び方など、疑問も多いのではないでしょうか。
この記事では、外壁材として人気のジョリパットの特徴やメリット・デメリット、種類、選び方を分かりやすく解説します。
ジョリパットについて理解を深め、安心して選択できるようになることを目指します。

□外壁材ジョリパットとは?

ジョリパットは、アイカ工業株式会社が手掛ける優れた塗装材であり、同社が製造および販売を行っています。
「ジョリパット」という名称は、アイカ工業の製品ラインナップの中でも特に認知度の高いブランド名となっています。
この製品はフランスで開発された素材に基づいており、日本国内市場では1975年より販売が開始されて以来、多くの建築現場で採用されています。
ジョリパットは外壁用だけでなく、内装用途にも対応したバリエーションが存在し、多種多様な種類が提供されています。

1: 塗料ではなく外壁仕上げ材としてのジョリパットの特徴

ジョリパットは、砂壁状の意匠を持つ仕上げ材として知られており、砂などの粒子を塗料に混ぜ込んだ独自の外壁材の一種です。
単に色を付けるための塗料とは異なり、外壁の仕上げを目的とした高機能な製品です。
塗料に砂などの粒子が混合されているため、塗装後の外壁は触れるとわずかにざらついた感触があり、自然な風合いを楽しむことができます。
また、ツヤがなくマットな仕上がりとなり、水を弾く性質がないため、雨や湿気に対しても独特の風合いを維持します。

2: デザイン性と耐久性に優れたジョリパットの多彩な選択肢

外壁の塗装を行う際に、ジョリパットは大きな利点を提供します。
デザイン性やカラー展開が豊富な理由は、アイカ工業が提供するジョリパットには全14種類のデザインパターンが用意されており、それぞれのデザインに対して多彩なカラーチャートが揃っているためです。
特に外装用に最適化されたジョリパットは、その中でも9種類がラインナップされており、建物の外観に合わせた選択が可能です。
耐久性に関しては、耐用年数が10年以上、場合によっては20年近く持続するとされており、外壁に塗装しても色褪せが起こりにくく、ひび割れなどの外壁の劣化にも追従する機能を備えています。
さらに、不燃性に優れたタイプも存在し、住宅全体の耐久性と安全性を高めることができる塗装材となっています。

3: 環境と健康に配慮したジョリパットの安全性

ジョリパットのもう一つの大きなメリットは、人体や環境への高い安全性です。
シックハウス症候群の原因となるVOC(揮発性有機化合物)の含有量が低く抑えられており、安心して使用することができます。
また、リサイクル可能な素材を採用しているため、製品使用後の廃棄においても環境負荷を軽減することに寄与しています。
これにより、持続可能な社会の実現にも貢献できる塗装材として高く評価されています。
ジョリパットは、安全性と環境への配慮を両立させた製品として、多くの建築プロジェクトで選ばれ続けています。

□ジョリパットのデメリット

ジョリパットには多くの利点が存在しますが、同時にいくつかの欠点も見受けられます。
以下に、その主なデメリットについて詳しく説明します。

1: 汚れが付きやすい外観

ジョリパットは外壁に独特の凸凹模様を形成するため、溝や凹み部分に汚れが溜まりやすくなります。
この特性により、外壁の清掃が難しくなる場合があり、定期的な掃除やメンテナンスが必要です。
汚れが溜まると見た目の美観が損なわれるため、外壁をきれいに保つためには手間がかかる点がデメリットと言えます。

2: 職人の技術に依存する仕上がり

ジョリパットはそのデザイン性の高さが魅力ですが、実際の仕上がりは塗装を行う職人の技術力に大きく左右されます。
熟練した職人が施工すれば美しく仕上がりますが、技術が不十分な職人による施工では、デザインがうまく表現されず、見栄えが悪くなる恐れがあります。
このため、ジョリパットを使用する際には、信頼できる職人に依頼することが重要となります。

3: 施工コストの高さ

ジョリパットは、一般的なサイディングやタイルに比べて価格が高く設定されている傾向があります。
その理由として、ジョリパットの施工が複雑であり、熟練した職人の技術が必要とされるためです。
しかし、耐久性やデザイン性を考慮すると、初期投資としては高額に感じられるかもしれませんが、長期的な視点で見るとその価値は十分にあると言えるでしょう。

□まとめ

ジョリパットは、デザイン性、耐久性、安全性に優れた外壁材です。
しかし、汚れやすく、職人の腕次第で仕上がりが左右されるというデメリットもあります。
ジョリパットを採用する際は、メリットとデメリットを比較検討し、自分の家の条件や予算に合ったかどうかを判断することが大切です。

この記事の監修者

株式会社 LOVE STYLE
代表取締役 阿部 泰三

雨漏り修理・雨桶工事・屋根工事業者として工事に携わり30年以上。工事監督などの実績を持つ「株式会社 LOVE STYLE」の代表取締役。

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