世田谷区で木造の外壁塗装 -1-

世田谷区のM様から外壁塗装の依頼がありました。外壁は定期的に塗装
することによって建物を保護することを勧められていますが、構造体には直接的な影響はありません。日射や雨水は構造体までは届かないので、塗装することによる保護効果があるのは外壁材に限られます。また、一般的な外壁材の塗料には
防水性はありません。主としてひび割れが、外壁材を突破して雨水が浸入する
原因と考えられますが、特殊な塗料を除いて塗装によりひび割れを
防止することはできません。構造的なひび割れは建物が動くことによって
生じますが、一般的な塗料のほとんどは、建物の動きに追従できるほど、伸縮
できません。一般的な塗料が持つ防水性は水をはじく程度です。
一般的な木造建築物においては、構造合板の表面にアスファルトフエルトや
透湿防水シートといった防水層、つまり二次防水が施されています。
外壁材はその二次防水を保護するための一次防水的役割を担っています。
雨漏りが起こるということは二次防水に不具合があるということです。
ですから外壁材を塗装しても雨漏りは解決しないのです。
とはいえ、外壁の塗装をしなくてもよい、ということにはなりません。
一次防水としての機能がありますので、外壁が劣化すれば二次防水に影響が
出てしまいます。
明日に続きます。

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