世田谷区で賃貸マンション屋上の屋根修理　-1-

世田谷区のM様は築２３年の鉄筋コンクリート造３階建ての賃貸マンション
のオーナーです。そのM様から最上階の軒天に多数のひび割れが生じてるので、
見て欲しい、との依頼がありました。
この建物は、陸屋根でシート防水を施し、その上に焼い要綱パネルは設置
されていました。外壁はタイル張りです。
南面の軒天に多数のひび割れが生じており、白華現象が見られました。
白華現象は、コンクリート表面に白い固まりができる現象のことです。
ひび割れを伝わった水に水酸化カルシウムが溶出し、二酸化炭素と反応して
炭酸カルシウムとなって白い固まりができるのです。
水の浸入が原因で、RCの中の鉄筋が腐食膨張してコンクリートが破壊する
恐れがあるので補修が必要になります。
屋上に上がってみると、南免のベランダ上部のシート防水が広い範囲
で浮いているのが分かりました。触ってみると水がたまっており、
膨らみでタプタプしていました。
通常は、シート防水の劣化した穴から水が浸入した場合は、膨らみを押すと
どこかしらで水や泡が出るので、劣化部分を見つけることができるのですが、
今回はその現象が見られませんでした。
ベランダ上部と居室上部では断熱材の有無による段差ができていました。
ベランダ上部は１段低く、水がたまりやすくなっていました。
たまった水は逃げ場所がなくコンクリート下地のひび割れから軒天へ伝わっています。
雨水の浸入箇所となるシート防水の穴を探してみると、居室上部の段差付近でシートのつなぎ目に
隙間が見つかりました。また、太陽光パネルが設置された架台の土台まわりにも
シートの劣化が見られました。直射日光が当たるため劣化したものと思われます。

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