渋谷区でコンクリート打ち放し住宅の雨漏り

渋谷区のR様から雨漏りの連絡がありました。R様のお宅はコンクリート打ち放し住宅です。

コンクリート打ち放しの住宅が雨漏りしやすい理由はいくつかあります。

1.表面のパッキン不足：コンクリート打ち放しの壁面は、表面が比較的ザラついています。
このザラついた表面に適切な防水処理が施されていない場合、雨水が壁の表面に浸透しやすくなります。

2.亀裂の発生：コンクリートは収縮や膨張によって微細な亀裂が発生することがあります。
これらの亀裂は雨水の侵入経路となり、長期的には雨漏りの原因になる可能性があります。

3.塗装の劣化：コンクリート打ち放しの壁面は塗装やコーティングが施されている場合がありますが、時間とともにこれらの塗装が劣化することがあります。劣化した塗装は雨水の侵入を防ぐ能力が低下し、
雨漏りのリスクを高めます。

4.隙間と欠陥：施工時に隙間や欠陥が残ってしまうことも雨漏りの原因となります。
コンクリート壁と窓枠、ドア枠、サッシ枠などの取り付け部分や接合部に施工不良があると、雨水が壁内部に侵入する可能性が高まります。

5.外部からの浸透：コンクリートは多孔性があり、表面からの雨水の浸透がある程度は避けられません。
防水処理が不十分であれば、コンクリート壁内部に水が浸透し、雨漏りの原因となります。

これらの要因から、コンクリート打ち放しの住宅は適切な防水対策を施さないと雨漏りしやすくなります。
建物の耐久性を確保するためには、施工時の防水処理や定期的なメンテナンスが重要となります。

原因をしらべてみると、
モルタル仕上げの外壁とサッシの取り合い部分から雨水が侵入していることが
分かりました。コンクリート打ち放し仕上げはローコストで自由度の高
いオシャレな意匠ができることから人気で、近年は施工事例が増えています。
その反面、雨漏り件数も増えています。

修繕方法として、木づりとサッシの釘打ちフィンの間に、段差が生じないように面合わせ材を取り付けました。平らに面合わせし、両面粘着の防水テープを貼り付けその上にアスファルトフェルトを取り付けて止水面を形成しました。
外壁に通気層を設けない湿式仕上げの場合は、アスファルトフェルト
ではなく透湿防水シートを使用すると、透過した湿気が内部結露を
起こしたり、取り付けビスやピンタッカーによる穴から侵入した雨水に
排出されずに滞留したりするので注意が必要です。

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