東日本大震災の被災自治体によるふるさと納税で、震災遺構見学や語り部ツアー
が広がり始めています。全国的に返礼品がモノからコトへと広がる流れを汲み、
無形の返礼品で震災を忘れないよう風化防止につなげる狙いです。
岩手県宮古市では震災遺構「たろう観光ホテル」をガイドが案内するという
返礼品を始めました。返礼品は1万円の寄付で受けられます。
また宮城県多賀城市では都市型津波を学ぶ3・11語り部ツアーで、市内を
襲った津波と同じ4.6㍍のモニュメントをガイドの説明を聞きながら見学できる
返礼品となっています。
ふるさと納税サイトの運営会社によると寺の住職と一緒に修行場巡りや芸人らを
派遣する笑いの提供など体験型の返礼品は全国で注目されてきており、2019年は
前年の約1.5倍に増えているが、震災にかかわる体験型の返礼品は
まだあまり知られていないから、オーダーは少ないという。
震災体験を次世代に伝えていくためにもふるさと納税で被災自治体の取り組みが
広がっていくといいですね。









