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スタッフより
I様が所有する築20年の4階建て鉄筋コンクリート造のアパートで、長年4階の天井の雨漏りにお悩みでした。10年以上前から漏水が確認され、何度か改修を試みるも改善せず、天井が黒ずむほど悪化していました。特に、以前行われた塗膜防水による改修工事では、かえって状況が悪化してしまったとのことです。当時の防水方法はアスファルト防水コンクリート押さえでした。
雨漏りの原因と特定
詳しく調査した結果、雨漏りの原因は4階の外壁タイル仕上げの目地やクラックから浸入した雨水が、劣化した既存の防水層に到達していたことと判明しました。
以前の改修工事では、押さえコンクリートの上から外壁の立ち上がり部分まで塗膜防水が施され、壁面タイルの上にも防水材が塗布されていましたが、雨水の浸入を防ぎきれていませんでした。これにより、それまで立ち上がり部分から排出されていた雨水が、防水層と躯体の間のモルタル部分に溜まり、漏水がひどくなったと考えられます。
実際に立ち上がりの仕上げを斫り落としたところ、モルタル部分から雨水が染み出してくるのが確認されました。
根本的な解決策
そこで、立ち上がりの防水層、タイル、タイル下地をすべて撤去し、新たに塗膜防水を施して端末をシーリングで丁寧に処理しました。この対策により、階下への漏水は無事に止まりました。モルタルやタイル仕上げは、目地やクラックから水が浸入しやすい構造であることを改めて示唆する事例です。鉄筋コンクリート造は木造に比べて雨漏りの印象が少ないかもしれませんが、こうしたケースも存在します。
今後の予防策と専門家への相談
雨漏りの原因を解消した後は、同様の問題が再発しないようにするための予防策を検討することが重要です。
定期的な点検とメンテナンス: 屋根や外壁の定期的な点検とメンテナンスを行い、早期に損傷を修復することが不可欠です。
適切な防水層とシーリング材の使用: 高い防水性能を確保するため、適切な防水層やシーリング材を選定し、使用します。
鉄筋コンクリート造の雨漏り修繕は、専門的な知識や技術が必要となる場合が多くあります。特に大規模な損傷や構造的な問題が疑われる場合は、建築士や建築専門の業者に相談することをおすすめします。専門家は問題の正確な診断と、最適な修繕方法を提案してくれるでしょう。
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