玄関の屋根を兼ねている小さいベランダは、洗濯物を干す時のベランダと違い、あまり目につかないものです。そんな屋根があったのかと驚くお客様もいるほど存在感が薄いかもしれませんが、どんなに小さな屋根でも雨漏りの危険性はあります。
大田区W様からも玄関を出る時に雨染みを見つけて修繕のご依頼をいただきました。調査するとトップコートが剥がれ、防水層にひび割れが見られました。今まで玄関屋根の修繕は行った事がないとの事で、こびりついた砂ぼこりやコケなどの汚れを高圧洗浄で掃除します。ひび割れの補修を行い、下塗りをしていきます。FRPは繊維強化プラスチックなので、硬くて強度がありますが、反面、下地の伸縮に対応できずに、ひび割れを起こしてしまいます。築年数が古い木造住宅なので、トップコートは硬いポリエステル系を避け、今回はウレタン防水で仕上げます。ウレタン防水は軽量なので、住宅に負担をかけずに防水ができます。また液状のため、複雑な場所でも塗装が可能というメリットもあります。見た目も綺麗になり雨漏りも止まったとW様に喜んでいただけました。今後は5年に1度を目安にトップコートの塗布をする事で雨漏り予防に繋がります。