お客様からのご相談
H様から雨漏りがするというので、伺ってきました。H様のお宅は瓦屋根です。点検したところ、どうやら漆喰の崩れによる雨漏りのようでした。漆喰とは、日本瓦の目地の重点や、接着に用いられる水酸化カルシウム(消石灰)が主成分の粘土質建材です。主に屋根の棟部(屋根頂上部)に使われているため、風の影響を受けやすく、それが原因となってヒビが入ります。さらに漆喰部の雨仕舞が悪いと、雨天時に雨水が当たることによって漆喰が削られ崩れて、そこから雨水の侵入が始まり雨漏りとなります。このような場合の修理方法はと言いますと、まずは、漆喰の土台となる葺き土を整えて雨水の経路を考慮しながら、ひび割れている漆喰と葺き土を取り除きます。この葺き土は再利用するので、すべて取り除く必要はありません。葺き土とは、漆喰を塗るための下地になる土のことです。表面が凸凹していると、漆喰が塗りにくく、また厚みにムラができるので均等にします。その後、漆喰との付きをよくするため、スプレーで濡らします。そして、漆喰を隙間なく均一に塗ります。コツは適量で塗るこ専用コテを使って漆喰の表面をならし、整えます。この際に雨仕舞いをしっかり考慮して、漆喰が多いようであれば減らします。乾燥すれば仕上げです。H様に、こういった手順を説明することで納得していただけました。コロナ禍になってDIYブームが加速し、このような屋根修理をDIYでやろうとする方もいるかもしれませんが、全くオススメできません。実際やってみると、補修工事以前に下準備に手間がかかるし、一般の方が屋根に登って作業するのが大変危険だからです。











