H様からのお問合せです。H様は現在、屋根修理を考えていて2、3の業者へ屋根診断の件で聞いてみているところ、電話で問い合わせをしているだけなのに、今の時点で各社違う見積もりが出る。そして最近はインターネットで見つけた業者では、項目を単にクリックして進むだけで、キチンとした説明もないまま見積もりはすぐに出る。これって本当に大丈夫なのかと思い電話をしました。とのことでした。まず、雨漏りの修理は修理方法や範囲によって大きく違いますので、原因の確定なしに見積もりだけが先に出ることはあり得ません。そのほか、工事途中で「これは例外なので」と最初とは違う料金を請求されるというトラブルも増えています。例えば、単に外側からの侵入を止めれば良い場合、または構造や内装仕上げ面まで修繕しなければならない場合、とで大きく変わってくるのです。そして瓦を例にとってみますと。割れてしまって天井部分にシミが広がり、これ以上の侵入を防ぐとしたら、屋根と内装の現状復旧の2行程。しかし発見が遅く屋根下地まで腐ってしまていたら構造体補修を含めた3行程。値段も大きく違ってきます。屋根の張替えや上から新しい屋根をかぶせる場合などもあり、プロでないと判断は難しいと言えます。しかし、最近よくある簡単な屋根修理見積もり ではすぐに安価な値段が出る代わりに、ただの応急処置レベル である事も少なくありません。この 応急処置は、単にシーリング材で隙間やヒビを埋めたり、割れた瓦を差し替えたり、ほぼ半日で終わってしまう作業です。結果再発し、発見が遅れればさらに大きな被害となってしまっていたという例もあるのです。しかし、大事な我が家のこの先に関わることですので、原因の確定と対処法の確定は重要です。私たちは原因をしっかりと見極め、説明し、ご要望などをお聞きする段階に大きく時間をかけています。