お客様からのご相談
N様のお宅は、築13年の木造住宅です。トップライトからの雨漏りが気になるというので伺って原因を調べてみました。水切り部に土、埃が詰まり、雨水が水切りからあふれ、水が屋根材の表面に流れ出し、釘穴まで水が伝わっていました。化粧スレート、アスファルトルーフィングを剥がすと野地板も浸水していました。登り淀(※)も劣化が見られました。化粧スレートのアスファルトルーフィングが波打ったように膨れているのは、屋根材を施工する前の熱、紫外線による劣化によるものです。膨れているところの棟側には、あふれた水がたまっていました。そこに釘があると浸水しやすくなります。釘穴よりも棟側の雨水侵入後は、毛細管現象による浸水と推測できます。また、平部の野地板にも浸水が見られ総合的にみると、トップライトの立ち上がりコーナーの下葺材の施工不良、捨て水切りの施工不良が主な原因だと思われます。じわじわと浸水し続けた結果、野地板や垂木が腐食してしまいました。雨漏り箇所の修繕だけではなく、野地板や、垂木までも交換が必要にトップライトからの雨漏りの例は少なくありません。異変を感じたらなるべく早く対処することで、大掛かりな工事を避けることができます。(※)切妻先端の垂木に、屋根勾配に沿って取り付ける横板のこと











