夏の風物詩である高校野球中止が示した社会背景

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今年の夏の高校野球選手権が
中止になることが決まりました。全国高校野球選手権大会を主催する
朝日新聞社と日本高校野球連盟は20日にオンラインで開かれた運営委員会で
中止を決定し、日本高野連の理事会で承認されました。

全国大会の中止は、米騒動があった1918年、戦争の影響を受けた41年に続き
3度目となります。運営委員会は、感染症に詳しい専門家の助言のもとに、
全国大会で感染リスクを高める「３密(密閉・密集・密接)」を避ける対策を
検討し、試合を無観客にし、組み合わせ抽選会や開会式の取りやめなどを
想定してきましたが、代表校の長時間移動や集団での宿泊などを考慮すると、
感染と拡散のリスクが高いと判断し、中止という選択をしました

非常に残念なことになりましたが、高校野球は教育の一環。球児の心身の
健全な発育と安全の確保が最優先課題なので、今回の中止はやむを得ないですね。
選手たちには来年、同じ舞台でまたは次のステージで、ぜひ力を発揮してほしいです。