タクシー宅配サービス「タクデリ」の広がり

新型コロナウイルスの影響で、売上の減少をカバーしようと異業種が
タッグを組むケースが出てきています。
客足が減少している飲食店とタクシー会社が協力し、料理を宅配する
仕組みが広がっています。

タクシーによる貨物運送は本来であれば禁止とされていますが、外出
自粛で宅配の需要が高まっていること、タクシーの客足が激減している
ことから、国は5月13日までの特例措置としてタクシーによる貨物運送
業務を認めることにしました。宅配には一般貨物自動車運送事業の許可が
必要となりますが、手続きに時間がかかるため、道路交通法の「やむを
得ない場合」に自家用車にも有償運送を認める規定を利用し、客を
乗せない代わりにタクシーを自家用車として扱うことで宅配を可能と
しているんです。

宅配代行サービスUBERが進出していないような地域でタクシー宅配
の評判は上々で、札幌市で行った実証実験ではテイクアウトの注文が
通常の3倍に急増した飲食店もありました。仙台市の飲食店では㏠で
多い日は約40件の注文があるそう。利用者だけでなく、飲食店、
タクシー会社の3者に利点があるこのような三方良しの取り組みが、
今後さまざまな業種業態にも広がって行きそうですね。