外出禁止による環境変化と世界の対応

新型コロナウイルスの感染拡大で、人々が家に閉じこもり経済活動が縮小する中、
世界各地で異変が起きています。現時点で110か国・地域、約45億人が影響を受けており
人影が消えた世界で街中に野生動物が現れたり、水や空気がきれいになったなどの
変化が起きているんです。

水の都として知られている世界遺産イタリア・ベネチアでは観光客が激減し、
水質汚濁で濁っていた運河が透き通り水の底が見えるようになり、鵜が小魚を
追ったり、白鳥が悠々と泳いだりする様子もくげが目撃されています。
ミラノの公園では野ウサギが駆け回り、ローマ中心部の幹線道路をカルガモの
親子が一列になって歩く姿がSNSで話題になりました。中国でも大気や水質の
改善が見られ、普段は空が白くかすむことが多い北京でも青空が広がる日が続い
ています。今年1〜3月のPM2.5の空気中の濃度は昨年と比べ22%も減りました。
外出の自粛をしている日本でも、今後はこういった環境の変化が見られるかも
しれませんね。