介護業界の人材不足があ大きな問題になっています。
厚生労働省の推計では、25年度までに年間約6万人の新たな介護人材確保が必要と
なる状態なのですが、訪問介護の有効求人倍率は16年度の9.3倍から18年度には13.1倍と
上昇しており、人出不足が年々深刻化しているんです。
人材が確保できない最大の理由が収入の不安定さです。
利用者の急な体調不良や入院・入所によるキャンセル、予定変更に伴い、収入が変わって
しまいます。固定給ではなく、訪問時間に対して時給で支払われる賃金体系のため、
訪問件数の変動によって収入が変わります。効率を重視した介護保険の見直しにより、
訪問介護の時間が短縮され、1回あたりの訪問時間が短くなったため、訪問先を増やさないと
収入が増えていかない。移動時間や待機時間は賃金が生じないという問題もある。
すでに介護の現場ではヘルパー不足のため必要な訪問介護サービスが提供できない状況も
でてきています。人出不足を解消し、働きがいのある仕事にするためにも、労働環境の改善が
必要ですね。









