国立博物館が値上げに踏み切る背景と影響

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国立博物館が一斉に値上げします。
4月より東京、京都、奈良、九州の国立博物館が平常展の観覧料金を引き上げます。
中でも東京国立博物館は一般料金がいまの1.6倍の1千円になります。

本来は国からの運営費交付金は収蔵品の修理や人件費などの基礎的な機能維持に
あてがうべきなんですが、平常展のランニングコストすら交付金で穴埋めしている
ような状態です。修理が必要な文化財が増えたり、文化財の活用のために多言語
解説や先端技術を使った展示をしたりと必要な費用も増えているんです。

日本の博物館法によると公立博物館は原則無料。対価を徴収できるのは維持運営の
ためやむを得ない事情がある場合とされています。そもそも国の少ない文化予算が
原因との指摘もあり、国は文化で稼ぐ方針にしたいのか、社会教育をしていきたい
のかが問われています。値上げにより足が遠のき、利用者が限定される懸念も
あります。今後どうなっていくのか。国立博物館に注目ですね。

この記事の監修者

株式会社 LOVE STYLE
代表取締役 阿部 泰三

雨漏り修理・雨桶工事・屋根工事業者として工事に携わり30年以上。工事監督などの実績を持つ「株式会社 LOVE STYLE」の代表取締役。