梅雨に備えて屋根修理 -2-(港区)

昨日の記事の続きになります。

八王子市のA様のお宅では、他に浸水箇所は見当たりませんでした。
ロフト内の壁は、内張りがなく、天井もないため、
漏水すればすぐにわかる状態なのです。その中で約7時間もわたって繰り返し散水を実施したのですが、
どこからも浸水はありませんでした。
では、なぜ水滴が床に落ちていたのでしょうか?
我々は、熟考した結果、温度差による結露ではないかと判断しました。
判定理由の1つは、雨翌日に箱金物から漏水していたことです。
A様の説明では、「雨があった日の翌日あるいは、雨が降った翌日が晴れだと漏水する」とおっしゃいます。
なぜ、漏水が雨の翌日に生じるか、そして晴天であることの理由は結露と関係しているのです。
A様はとても寒がりのため、エアコンの設定がかなり高めになっています。
なので、野地合板・断熱材の低温部分や小屋裏側につながっている金物が
高温になり、昼間の高温・高湿とのバランスが崩れ結露が発生します。
また、夜間は結露水は野地合板、垂木といった木材に吸水されます。
そして、昼夜で吸放湿は繰り返され雨漏りが発生するのです。
さらにH様のお宅は、高気密・高断熱のため、
高温も空気がロフト部分に滞留しやすいのです。しかも、棟の柱と梁
を緊結している箱金物周辺には換気がありません。ロフト部分は
相当の高温状態になると予想されます。しかも軒天井の上には
風雨により侵入水があり、これが高温の空気に湿気を供給すると、
ロフト部分は相当の高温高湿状態となります。金属は温度変化に
敏感なため、夜間温度が下がって表面に結露します。その水滴
が落ちたと判断できました。一般的に雨漏り検査では、サッシと外壁の取り合い
部分から浸水する例が多いです。この建物でも、西側外壁にある
2つの縦型サッシ周辺に漏水がないかを調べたのですが問題はありませんでした。
適正な施工がなされていたのです。A様の例はむしろ珍しく、
床面に残る水滴は、雨漏りであることがほとんどなのです。