整備を重ねた飛行機も金具不具合から事故に!釘浮きは補修のサイン

釘浮きは補修のサイン

屋根の点検をされたT様の件です。
点検時にチェックしたのは釘浮きでした。
実は、屋根の釘は一度打てばメンテナンス不要というモノでは
ありません。毎日強風や豪雨に晒されている影響で、釘が浮いて
きてしまうこともよくあるんです。

釘ごときと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そこから
一大事になることもあるんです。例えば昨日話した金具不良により
事故を起こした航空機の件でも、機体とパネルをとめる金具が金属不良で
破損し、航空中の強風などのあおりを受けたことでパネルが落下して
しまったようです。

釘の浮きも放置していると、やがて完全に抜けてしまいます。
釘が抜ければ固定する力が弱まってしまうため、強風時に棟板金が剥がされ、
飛ばされてしまう可能性があります。
また、釘の抜けた部分から雨水が浸入していき、棟木を腐らせて雨漏りに
なってしまうこともあります。

T様の場合は釘を打ち直す作業で済みましたが、雨漏りし構造部材が腐食して
しまうと、大掛かりな改修工事が必要になります。
釘の浮きは、屋根の機能性が落ちてきているサインです。
見逃すことなく早急に修理されることをおすすめします。

ご自身のDIYでは応急処置どころか被害を悪化させる可能性もありますし、
落下して大怪我する危険性もありますので避けてください。
気になることがありましたら、まずは専門家に調査してもらいましょう。