地震大国で瓦屋根は怖い!

瓦屋根 地震対策

大きな地震が起こるたびに瓦が崩れて被害が出ている映像が流され、
瓦が危ないというイメージをお持ちの方が多いと思います。

では本当に瓦屋根の家は耐震性が低いのでしょうか?

大きな地震の揺れで、屋根の瓦が崩れるような被害が出ている家は、
何十年も前の古い工法で屋根に瓦を乗せている家です。

以前は現在と比べると耐震性能が低いことが多く、
さらに屋根に瓦を乗せる工法が古い工法(土葺き工法)で
屋根に土が乗っていることが多く、大きな地震の揺れに弱かったのは事実です。

しかし現在は、屋根に瓦桟と呼ばれる木材を釘で打ち付けて
瓦を引っ掛けて釘で固定する工法です。
瓦屋根も地震の揺れ、台風の強風に耐えられるように進化しているんです。

1981年の建築基準法の改正で、以降は地震に強い住宅が作られています。

 

1981年に施工された「新耐震基準」では耐震基準の大幅な改正が行われ、
全ての建物に高い耐震性が求められるようになりました。
建築確認を受けた時期によって、新旧どちらの耐震基準が適用されたかが異なりますので、ご不安な方は建物を取り扱った不動産会社などに確認してみてくださいね。

 

では1981年の「新耐震基準」以前に建てられ、
しかも
耐震補強をしていないような住宅はどうすればいいのでしょうか?

この場合は、瓦屋根を軽い屋根材に葺き替える屋根リフォームをし、
耐震性を高める方法が一つの手段です。

住宅用の一般的な屋根材で瓦よりも軽いものといえば、人工スレートとガルバリウム鋼板の金属屋根が一般的です。

サビに強く耐久性を高める加工をし、瓦の8分の一の軽さの人工スレート。薄い板状の屋根材で、瓦の半分以下の軽さのガルバリウム鋼版。
これらを使えば屋根の外観イメージを損なわず、軽量化することも可能です。

 

もちろん地震対策は屋根リフォームだけに限るものではありません。
どこにどのような方法をするべきかは、実際に家を見てみないとわからないです。

地震に強い家にしたいと考えているなら、必ずプロに相談しましょう。