排水溝付近の雨漏り修理（港区）

港区のI様から10月の台風を経たあたりからバルコニーの排水溝付近
からの雨漏りを感じるということで連絡をいただきました。
I様のお宅は、木造の新築です。しかし、おそらく新築の防水工事の完了後から、
雨天時に排水溝の入隅部のピンホールから雨水が侵入したのではない
でしょうか？一般的にFRP防水の施工では、入隅部分が直角ですと、
ガラスマットの積層時に脱泡しにくく、防水層にピンホールを残し
てしまう場合があります。入隅部分には面木、あるいはパテなどに
より面取りを施し脱泡性を向上させるのが良いです。深い溝や幅の
狭い施工箇所では、脱泡作業が難しいです。特に雨水が集中する排
水溝では注意が必要になります。最近新築＆築浅での雨漏りが大変
多くて驚いています。今回のような漏水を避けるポイントを挙げて
みます。

1.硬化剤は規定量を守り、適切な硬化時間を確保する。

2.排水溝は、施工がしにくく防水層の形成に悪影響を及ぼすような
複雑な下地形状は避ける

3.下地材の継ぎ目などは、段差隙間がないようにする

4.脱泡作業は十分に行い、下地からの浮きおよびガラスマット内
の気泡がないようにする。

5.入隅、出隅などは十分に面取りする

6.ガラスマットは防水材メーカーの仕様に従い十分な厚みを確保する

7.樹脂は気温にあった適切な粘土のものを使用し、「ダレ」や「ガラ
スマットからの抜け」がないように注意する

8.ガラスマットに凹凸を残さないようにする。特に出隅は防水層
が薄くなりがちなので注意。

9.樹脂は規定量を十分に塗布、含浸し、塗厚を確保する