節分の豆まきで追い払われる鬼も、屋根に飾られると家を守る魔除けと
なるんです。みなさんは鬼瓦という瓦をご存知でしょうか?
鬼瓦とは、日本式建築物の棟の端などに設置される板状の瓦の総称で、
厄除けにあるだけではなく飾りにもなります。
また屋根材に雨水を防ぐ役割を持っているため、実用面でも優秀です。
その精巧な形は、芸術作品として評価されていて、神社やお寺、一般の
日本式家屋の屋根などにも置かれています。
鬼瓦の起源は、ギリシャ神話で有名なメドゥーサをシリアのパルミラ遺跡
にある入り口の上に設置していた文化からきており、恐ろしいものを置く
ことで、恐ろしいことから守るという考え方です。
鬼瓦の主な産地は、全国でも最大規模の生産量を誇る「三州瓦」
(愛知県西三河地方)、赤瓦が特徴の「石州瓦」(島根県石見地方)、
キメの細かい美しい仕上がりが特徴的な「淡路瓦」(兵庫県淡路島)の
日本三大瓦をはじめ、「菊間瓦」(愛媛県今治市)など全国に点在しています。
プレス機で製作されている一般的な瓦に対して、鬼瓦は繊細な手作業で
つくられており、熟練の技が必要とされます。図面を引き、材料となる土も
調合して複雑な形につくりあげ、一晩乾燥させた瓦をなめらかに整えて
磨きをかけます。さらに細部の彫刻をほどこし、2週間以上乾燥させた後、
高温の窯で離れずに温度調整をしながら焼き上げます。
鬼瓦は寺などで見ることができますが、特にたくさん見れる場所として
おすすめなのがお城です。例えば姫路城では10種類以上もの鬼瓦を見ることが
できます。何気なく散策していた場所をよく観察してみると鬼瓦を発見できる
かもしれませんね。
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